身近な場所に自生している雑草や、花屋で売られている植物の中には、強い毒性を持つため注意が必要なものも潜んでいます。
この記事では、美しい見た目とは裏腹に、過去に誤食による食中毒事故が起きている厄介な植物を3つ紹介します。
♢グロリオサ
初夏から秋にかけて赤やオレンジ、黄色の花を咲かせるグロリオサは、誤食に注意が必要な植物です(厚労省の公式サイトより)。
エキゾチックな見た目で園芸植物として人気があるため、見頃を迎えるとSNSに「大好きなグロリオサがスーパーで売られていたので、買った」「うちの庭のグロリオサが開花しました」などと報告する人が数多く見られます。
しかし、全草に有毒アルカロイドのコルヒチンを含み、土にもぐっている地下部が「ヤマノイモ」に似ていることから、これまでたびたび誤食事故が起きています。
主な症状に、口腔・咽頭灼熱感、発熱、嘔吐、下痢、背部疼痛などが挙げられます。さらに、最悪の場合は臓器の機能不全などにより死亡することもあり、命が助かった例においても、消化器症状や呼吸困難、急性腎不全、出血、脱毛などが報告されています。
♢イヌサフラン
9月頃から紫色の花を咲かせるイヌサフランは、過去10年間で誤食による死亡事故がもっとも多く発生している植物です。
花・葉・球根など植物全体にアルカロイド系の毒が含まれており、誤って口にすると、嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合は死に至る危険があります。
札幌市の公式サイトによると、北海道内では毎年のようにイヌサフランによる食中毒が発生しており、体調不良を訴えた人のおよそ2人に1人が亡くなっているという高い致死率が報告されています。
特に球根はニンニクやタマネギ、ジャガイモと、葉はギョウジャニンニクやギボウシと見間違えやすいため、注意が必要です。
♢マムシグサ
この時期、果実が赤く色づき始める「マムシグサ」。未熟な果実がトウモロコシに似ていることや、完熟するとおいしそうな色になることから、果実をつける初夏から秋にかけて、誤食事故が発生しやすい植物です(厚生労働省の公式サイトより)。
主な毒性成分は「シュウ酸カルシウム」で、口に入れると唇や口内がしびれたり、腫れたりすることがあるほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能障害を起こすこともあります。
2024年8月には、山梨県内のキャンプ場を利用した家族が付近を散策中、マムシグサの実を口に含んだ幼児が強い痛みを訴え、医療機関へ救急搬送される事故が発生。これ以前にも、園外保育中に若い果実を口にした幼児や、トウモロコシと勘違いして食べた男性、タラの芽と間違えて摂食した男性グループなど、誤食後に症状を訴えたケースが多数報告されています。
これらの植物に限らず、「食用である」と確信をもてないものに関しては、むやみに口に入れないように注意しましょう。

3 ヶ月前
17








English (US) ·
Japanese (JP) ·