ごはんを残す猫、「匂いを変える」と食欲が戻ると判明

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ネコはなぜごはんを残すのか?

イヌネコはどちらも食肉目に属する動物ですが、食べ方には大きな違いがあります。

イヌは一度に多く食べる傾向があるのに対し、ネコは1日に何度も少量ずつ食べる「少量頻回摂食」を示します。

そして、「なぜネコは食事の途中でやめるのか」は分かっていませんでした。

一般には満腹感が原因だと考えられがちですが、ネコは空腹でも餌を食べ残すことがあり、単純なエネルギー制御だけでは説明しきれない面があります。

実際、今回の研究でも、16時間絶食した後に20グラムの餌を出しても、多くのネコは完食せず約3分の1ほどしか食べませんでした。

そこで研究チームが注目したのが匂いです。

ネコは食べ物を選んだり評価したりする際に嗅覚を強く使う動物です。

人間では、同じ食べ物の匂いに繰り返しさらされると魅力が下がる「感覚特異的飽和」が知られています。

研究チームは、ネコでも同じように、同じ匂いに慣れることが摂食行動に影響しているのではないかと考えました。

実験では12匹のネコを対象に、16時間絶食させた後、「10分間の給餌」と「10分間の休止」を1サイクルとして、これを6回繰り返しています。

この方法は、ネコの自然な1日の食事パターンをそのまま再現するためではなく、同じ餌を繰り返し提示したときに摂食量がどう変わるかを、短時間の中で確かめるためのものです。

その結果、同じ餌を繰り返し与えると、ネコの摂食量は回を追うごとに減少しました。

一方で、異なる種類の餌を順に与えると、この減少は大きく和らぎ、合計で食べる量も増えています。

さらに、5回同じ餌を与えた後に6回目だけ別の餌へ切り替えると、食べる量は再び増えました。

では、この結果は何を意味するのでしょうか。より詳しい点と共に、次項で見ていきます。

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