Nothing Phone (4a) Pro実機レビュー 数年ぶりに驚かされた、クールで手頃な一台

2 時間前 1

Mike Andronico/CNN Underscored

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(CNN) 「Nothing Phone (4a) Pro」は、久しぶりに本当に驚かされたスマートフォンだ。ユニークなかっこよさと、わずか499ドル(日本では税込7万9800円)という価格の両面でそう感じた。サムスンとグーグルの対抗馬として台頭するこのブランドの最新作は、透明パーツとLEDグラフィックという独自のデザイン言語をさらに押し進めており、友人から「それ何?」と言われること間違いなしだ。しかし、この目を引く低価格スマホは単なるギミックにとどまらない。

(4a) Proは500ドル以下の「Android」スマホとして純粋に優れた一台だ。大きく鮮やかなディスプレー、しっかりしたカメラ、安定したパフォーマンス、そして倍以上の価格の競合機にも見られない機能を備えている。では、難点は何か? ナッシングは低価格スマホ市場でグーグルの王座を奪えるのか? この個性的な端末を1週間使い、ゲームや大量の写真撮影などを試して感じたことをお伝えする。


良かった点

真にユニークなデザイン

Mike Andronico/CNN Underscored
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毎年アップルやサムスン、グーグルの最新機種をテストしているが、デザインについては「去年とほぼ同じ」以上のことはあまり言えない。だからNothing Phone (4a) Proを箱から出し、半透明のカメラモジュールとインタラクティブなLEDパネルを目にしたとき、本当に新しいと感じるものを試せる喜びを覚えた。

さらに重要なのは、500ドル以下の端末としては驚くほど丁寧な作りという点だ。アルミ製筐体は重すぎず、しっかりとした手触りで、6.83インチの大画面は6.1インチの「iPhone 17e」や6.3インチの「Pixel 10a」といった同価格帯のライバルを圧倒する。

それでいながら(4a) Proはこれまでで最薄のNothingスマホで、エッジの厚みはわずか約7.6ミリだ。もう一つの良い点は専用の「エッセンシャルキー」で、タップまたは長押しでスクリーンショットを撮ったりボイスメモを録音したりできる。

しかし真の主役は、背面カメラ横の円形LEDスクリーン「Glyphインターフェース」だ。さまざまな情報を表示でき、スマホの操作にリアルタイムで反応する。ギミックかと言われれば、ややそうかもしれない。でも楽しいかと問われれば、確実に楽しい。

Glyphインターフェースはさまざまな使い方ができる。特に気に入ったのはデジタル時計として機能させる設定で、(4a) Proを伏せて置いても、通知の嵐にまどわされずにちらっと時刻を確認できる。

また、グーグルカレンダーやウーバーといったサードパーティーアプリとの連携もあり、予定の確認やドライバーの到着状況の把握もできる。LCDスクリーンのためだけにiPhoneからNothingに乗り換えるとは思わないが、ますます似通っていく競合他社との差別化という点で、これは実に魅力的な機能だ。

優れたディスプレーと悪くないカスタムソフトウェア

Nothing Phone (4a) Proのディスプレーは、この価格帯に期待する以上に大きく高品質だ。明るく鮮やかでなめらかな6.83インチAMOLEDは、スワイプや動画視聴が心地よい。5000ニトの輝度は十分明るいが、直射日光の下ではもう少し明るさが欲しいと感じた。(ここはPixel 10aに軍配が上がる)

「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」の予告編を視聴してみたところ、スパイダーマンのスーツの赤と青は適切に鮮やかで、ピーター・パーカーが自分の出した糸にひっかかる場面では細部まで鮮明に確認できた。さらに印象的なのが120Hzのリフレッシュレートで、アプリの切り替えやウェブページのスクロールが気持ちよいほどなめらかだ。手頃な価格のAndroidスマホのほとんどがこの仕様を持つ中、iPhone 17eは60Hzにとどまりやや見劣りする。

Mike Andronico/CNN Underscored
Mike Andronico/CNN Underscored

Nothing Phone (4a) Proは、カスタムインターフェースが嫌いにならない珍しいAndroidスマホでもある。Nothingのミニマルなアプリアイコンと直観的なウィジェットは、端末の洗練されたユニークな外観を引き立てている。天気ウィジェットがGlyphインターフェースのピクセルLEDグラフィックを模しているのも、カメラウィジェットがさまざまなシネマティックフィルターを試すよう促してくれるのも面白い。

Mike Andronico/CNN Underscored
Mike Andronico/CNN Underscored

驚異的なバッテリー持続時間

499ドルという低価格でも妥協していない点の一つがバッテリーの持続時間だ。(4a) Proは4K動画連続再生のバッテリーテストでなんと24時間23分を記録し、iPhone 17e(16時間18分)とPixel 10a(16時間34分)を大きく上回った。「Galaxy S26」シリーズ(26〜28時間)にも肉薄しており、それらの多くが(4a) Proの約2倍の価格であることを考えると非常に印象的だ。充電は最大50Wの急速充電に対応しており、30分で約60%まで回復する。

価格を上回る軽快なパフォーマンス

Nothing Phone (4a) Proは最強クラスのプロセッサーを搭載しているわけではないが、使っていてそれを感じさせない。アプリの起動や切り替えは瞬時で、15以上のアプリと10個以上の「Chrome」タブを開いた状態でも一切もたつきを感じなかった。グラフィックの重い「アスファルト:Legends」のビジュアル設定を上げて起動しても、カクつくことなくなめらかなレースを楽しめた。大多数のユーザーの日常的な用途には十分すぎるほどの性能だ。

Mike Andronico/CNN Underscored
Mike Andronico/CNN Underscored

幅広い撮影域をカバーする堅実なカメラ

Mike Andronico/CNN Underscored
Mike Andronico/CNN Underscored

(4a) Proのトリプルカメラは価格を考えるとすばらしく鮮やかで鮮明な写真を撮れる。同価格帯の競合機に劣る部分もあるが、プレミアム機でさえ及ばない強みも一つある。

日中の散策では、適切な明るさで青空を捉え、緑豊かな芝生を撮影できた。黄色いスイセンの撮影ではPixel 10aより明るかったが、iPhone 17eには鮮やかさとディテールで及ばなかった(PixelとiPhoneはカラーコントラストも良好だった)。一方、もっと難しいピンクの梅の木の撮影では、主役の花をしっかりフォーカスしつつ背景をきれいにぼかして(4a) Proが勝利した。他の2機種では暗くまとまりのない仕上がりで、PixelがiPhoneをやや上回った。

Mike Andronico/CNN Underscored
Mike Andronico/CNN Underscored

低価格帯のiPhoneやPixelと互角の項目が多い中、(4a) Proには比較にならない圧倒的な強みが一つある。それがズーム性能だ。(4a) Proは最大140倍ズームに対応しており、iPhone 17eやPixel 10aとは比べものにならず、サムスンのハイエンドモデル「Galaxy S26 Ultra」が誇る100倍スペースズームさえ上回る。これほどのズームが必要かはともかく、そして140倍の画質が常に満足いくものというわけでもないが、それでも印象的ではある。


気になった点

低照度・ポートレート撮影は苦手

多くのシーンで良い写真が撮れた(4a) Proだが、同僚のポートレートを撮ると限界が見えてきた。Nothingの写真単体をみれば悪くはないが、Pixel 10aのくっきりとした仕上がりやiPhone 17eの鮮やかさと見比べると、(4a) Proの写真はぼんやりと色あせて見えた。

夕食後に訪れたコンサートでは最大の弱点があらわになった。低照度での写真撮影だ。テストした低価格スマホのどれも薄暗いライブハウスでは苦戦したが、(4a) Proは特に厳しく、よくてもぼやけており、最悪の場合は背景の照明で白飛びした写真になってしまった。屋内でのライブイベントの撮影を重視するなら、他の選択肢を検討したほうがいいかもしれない。

低照度での比較。Nothing Phone (4a) Proで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored
低照度での比較。Nothing Phone (4a) Proで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored

低照度での比較。Pixel 10aで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored
低照度での比較。Pixel 10aで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored

低照度での比較。iPhone 17eで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored
低照度での比較。iPhone 17eで撮影/Mike Andronico/CNN Underscored

競合機と比べて限定的なソフトウェアサポート

Nothingスマホを選ぶ最大のデメリットは、歴史の浅いブランドであり、大手ほどの長期サポートが約束されないという点だ。(4a) Proが提供するのは3年間のAndroidアップデートと6年間のセキュリティーパッチで、7年間のAndroid・セキュリティーパッチを約束するPixel 10aには見劣りする。アップルは各機種のサポート期間を明示していないが、最新の「iOS 26」は2019年の「iPhone 11」までさかのぼってサポートしている。頻繁に機種変更するなら大した問題ではないが、長く使い続けたい、毎年Androidの最新機能を手に入れたいという人には必ずしも最良の選択ではない。

結論

Nothing Phone (4a) Pro(左)とGoogle Pixel 10a /Mike Andronico
Nothing Phone (4a) Pro(左)とGoogle Pixel 10a /Mike Andronico

Nothing Phone (4a) ProはPixelやGalaxyの単なる目を引くだけの代替品ではない。500ドル以下で買える最良のスマホに名を連ねる妥当な一台だ。この価格帯で最大クラスのディスプレー、軽快なパフォーマンス、圧倒的なバッテリー持続時間、他に類を見ないカメラズーム、そして実際に使いたくなるカスタムOSを備えている。Glyphインターフェースをギミックと感じる向きもあるかもしれないが、実用的な使い方もあり、年々代わり映えしなくなっていくスマホ市場において(4a) Proをさらに際立たせる存在だ。

一方で、王道から外れることにはデメリットもある。(4a) Proのカメラは低照度やポートレート撮影でやや苦戦し、Pixel、Galaxy、iPhone並みの長期サポートも期待できない。それでも、真に際立つ、優秀なスマホを求めているなら、Nothing Phone (4a) Proは特に個性的で機能が充実した選択肢の一つだ。

本稿はCNN Underscoredのマイク・アンドロニコ記者による製品レビュー記事です。




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