簡単にVlogが作れる韓国発のアプリ「setlog(セットログ)」が、若い世代を中心にブームになっています。Appleの「App Store」でも、ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIを抑えて、ランキング1位をキープ中(5月24日時点)。
公開型ではなく、少人数の友人と日常を共有するためのSNSで、2025年12月の発売以降、aespaのカリナさんらKPOPアイドルも使うなど人気に火がつき、日本でも話題になっています。
2秒の動画撮影⇨自動で1本のVlogに
setlogは、アメリカと韓国・ソウルに拠点を置くスタートアップ「ニューチャット(New Chat)」が制作。現在、韓国語・日本語・英語で使うことができ、韓国や日本の他、香港でもユーザーを増やしています。
最大の特徴は、1時間ごとに約2秒の動画を撮影すると、それが自動で時系列にまとまり1日のVlogが完成するところ。過去に撮影した動画をアップロードすることはできないため、毎回リアルタイムで撮影し、編集や加工の機能はありません。できあがったVlogをダウンロードして、他のSNSなどでシェアすることもできます。
移動、食事、カフェ、散歩、読書…2秒で良いので、あまり悩まずに、今やっていることや目の前の風景を、インカメか外カメで撮影して、気軽に日常の記録を残せるのも嬉しいところです。
友達と共有。1人でも記録に便利
もともと、友達同士で日常を共有し合う「友情Vlog」が撮影できると話題になったsetlog。
1人でも利用できますが、最大12人までが同じログに参加でき、グループで使うと、画面が分割され同じ時間帯に撮ったものが並んで表示されます。
韓国在住の友人からsetlogを教えてもらった筆者は、まずはその友人を含む4人でグループを作ってみました。それぞれ生活スタイルが異なり、まったく違う映像が残るため、なかなか気軽に会えない友達の日常も垣間見えるところも新鮮です。次に会った時の会話のネタにもなりそうです。
公開型ではないので、友人関係を広げる目的というよりも、限られた友人たちとクローズドに楽しむという使い方が一般的。スタンプやコメントの機能はありますが、「反応しなきゃ」という義務感や圧迫感は、個人的にはあまり感じていません。
友人とグループを作らずとも、1人で日記のように使うのもおすすめ。その日に着た服や自炊のメニューの記録をしたり、旅行先で見た風景を残したりするのにも役立ちます。
BeRealより「強制感なし」の声
1時間に1度撮影するのが負担と感じる人もいるかもしれませんが、撮影は強制ではなく、1時間ごとにいつでも撮影できます。個人で使う場合は、1時間に1回ではなく、制限なく好きな時に撮影できます。
仕事中や授業中、忘れたり忙しかったりして撮れなかったという場合は、その1時間分は黒い画面が表示されるという仕組みのため、逃してしまっても問題ありません。
この点は、1日1回通知がきて、2分以内に投稿をすることが推奨されているBeReal.(ビーリアル)とは異なり、「強制感がない」というユーザーの声も多くみられます。
「親密さ自慢」に使われるケースも?
その一方で、韓国ではブームが広がるにつれ、「関係性を誇示する」ために使われる側面があるとも指摘されるようになっています。
ユーザーがsetlogの画面を他のSNSで投稿し、親密なコミュニティを持っていることを示す行為も広がっていることが背景にあるといいます。グループに誰が招待され、誰がされなかったのか、またグループ内の人間関係を気にして動画を撮ることが心理的負担になるという懸念もあります。
さらに、BeRealを経由した情報流出が、銀行や学校、店舗などで相次ぎ問題になっていることを踏まえると、プライバシー面での注意も必要です。個人情報は含まれていないか、他者の映り込みはないか、撮影禁止の場所ではないかなど、考慮して撮影する必要があるでしょう。
現在は課金なしの無料サービスのため、広告表示もなく、XやInstagram、TikTokのようなアルゴリズムやフォロワー数とは無縁のsetlog。ある業界関係者は、韓国の新聞社の取材に対し「見せびらかし型プラットフォームから関係維持型プラットフォームへと関心が移った」とし、「目立とうとするのではなく、身近な人々と日常を共有したいという欲求が、新しい市場を作っている」と話しているといいます。

2 時間前
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