高市早苗首相が令和8年熊本地震の被災地を訪問する姿を紹介した、首相官邸の映像に「プロモーション動画のようだ」などの批判の声が寄せられている。
高市首相は地震発生から7日目となる8月3日に熊本を訪問し、被災したイオンモール熊本などを上空から視察した後、避難所を訪れた。
さらに記者会見では、プッシュ型の物資支援などを行うため、4日に200億円を超える規模の予備費の使用を閣議決定し、必要な予算を確保すると語った。
首相官邸は3日午後11時半過ぎに、この時の様子を撮影した動画をXやFacebook、Instagramなどに投稿。
動画には、防災服を着た高市首相が上空のヘリコプターから両手をあわせる様子や、避難所でうなずきながら話を聞く様子などが、BGMと共に紹介されている。
この動画に「ありがたい」という声がある一方で、感動を促すようにも受け取れるBGMが使われていることを演出と捉え、違和感を訴える声も寄せられている。
コメント欄には「(震災直後の)今はBGM付きの動画を投稿するタイミングではないのではないか」「このような演出をする必要があるのか」「首相のプロモーションビデオみたいだ」「これほどドラマチックに演出する必要があるのか」「災害を首相のイメージ戦略に利用しているようで違和感を覚える」などの趣旨の声が投稿されている。
高市首相が訪問した3日は熊本市で40.3度を記録し、観測史上初めて「酷暑日」となった。
また2日には、地震後に車中泊をしていた氷川町の70代の被災者が熱中症の疑いで死亡したと発表された。
NHKによると高市首相が訪問した3日午後2時の時点で、大きな被害を受けた八代市などを中心に4万5280戸で断水が続いており、暑さが続く中で風呂に入れないなど、不便な生活を強いられている。
さらに熊本日日新聞によると、一部の避難所ではベッドや間仕切りがなく、被災者が雑魚寝しなければいけないなど「避難所格差」も起きている。
首相官邸の動画では、「全力で支援をしてまいります」「政府一丸となって、現下の震災対応、そして被災された方々の生活と生業の再建支援に全力で取り組んでまいります」などの高市首相の記者会見でのコメントが紹介されているが、断水や車中泊を余儀なくされている状況などについては具体的に触れられてはいない。
動画に寄せられている批判をどう受け止めているのか、ハフポスト日本版は首相官邸にコメントを求めている。
熊本県によると、3日午後2時時点で、災害と関連する可能性がある1人と、災害との関連を調査中の1人を含め、38人の死亡が確認されている。暑い日が続く中、災害関連死を防ぐことも喫緊の課題になっている。

4 週間前
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