4日に行われた自民党総裁選の決選投票で、小泉進次郎氏に圧勝を果たし同党初の女性総裁となった高市早苗氏。この選択は自民党、そして日本にとって「正答」だったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、高市新総裁が突き進まんとする「再安倍化」の道がいかに危険極まるものであるかを簡潔に解説。さらに自民党の選択が、今後の日本をますます行き詰まらせる可能性を指摘しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:真っ先に刷新すべきは野田佳彦代表自身だというのに、そこは触らない立憲民主党の奇怪な人事
第3は、盲目的な対米追従とその結果としての無用な米国製高額兵器の爆買い、敵基地攻撃能力の整備、集団的自衛権解禁による米国の戦争への自衛隊の加担促進など、「戦争が出来る国」にする安倍の施策の数々は、取り返しのつかないことになる前に落ち着いて考え直すことが必要だが、高市ではそれは無理で、むしろその危険な路線を突き進むことになるだろう。
こうして「脱安倍化」という課題は切断され、逆に「再安倍化」が進むのだとすると、この国は行き詰まってしまう。自民党は地獄への道を選択したのである。
(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2025年10月6号より一部抜粋・文中敬称略。ご興味をお持ちの方はご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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