韓国海軍、掃海・艦砲射撃能力に注力 ウクライナとイラン教訓

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韓国海軍の3000トン級潜水艦「新チェホ」が、2025年9月26日(金)、釜山近郊の韓国南東海岸沖で行われた観艦式に参加している様子。(AP通信/アン・ヨンジュン撮影)

韓国海軍の3000トン級潜水艦「新チェホ」が、2025年9月26日(金)、釜山近郊の韓国南東海岸沖で行われた観艦式に参加している様子。(AP通信/アン・ヨンジュン撮影)

By Andrew Salmon – The Washington Times – Monday, August 3, 2026

 【ソウル】ウクライナやイランが、より大規模で重武装、高度な技術を持つ敵に対し、低コストで消耗を前提とした無人システムを駆使して戦う中、世界各国の軍はそこから教訓を得ようとしている。

 韓国海軍もその一つで、こうした非対称戦への対処能力や技術の向上を進めている。

 韓国南東部の釜山で3日に実施された訓練では、有人艦艇と複数の無人システムを組み合わせた初の機雷掃海訓練を行ったと報じられた。

 訓練は韓国海軍と防衛企業ハンファ・システムズが共同で実施し、人工知能(AI)も活用した。730トン級掃海艇1隻のほか、偵察用無人機、水上無人艇2隻、水中無人艇などが投入された。

 一方、ハワイ沖では、3100トン級フリゲート艦「大田」が、米国主催の多国間訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」で艦砲射撃部門の最優秀艦「トップガン」に選ばれた。同艦は、リムパックの「海上火力支援ロデオ」競技で10カ国13隻の艦艇を上回る射撃成績を収め、栄誉を獲得した。

 受賞は先月のリムパック終了後に発表された。

 機雷掃海と艦砲射撃という2つの能力は、現在も続く各地の紛争を通じ、低コストで大量投入される消耗型無人システムに対抗する手段として、その重要性が改めて認識されている。

 中東では、イランが高速攻撃艇や無人機、無人艇といった比較的安価な戦力を用い、ホルムズ海峡の航行の自由を脅かしている。このため、従来型の射撃の価値が高まっている。

 艦砲の活用によって、高価で製造にも時間を要するミサイルへの依存を減らし、より大型で高性能な脅威に備えてミサイル備蓄を温存できる利点がある。

 また、現在の紛争が沈静化し、多国籍海軍部隊による掃海作業が可能な段階になれば、機雷掃海能力の重要性は一層高まる。

 英シンクタンク、チャタムハウスによると、イランは掃海艇のソナー探知を回避する能力を持つ「マハム級」高性能機雷約80個を配備している可能性が高い。

 自由民主主義諸国では、兵員不足と防衛費の増大が課題となる中、無人システムは有力な解決策として注目されている。無人システムは乗員を必要とせず、一般に有人艦艇より運用コストも低い。

 さらに、民主主義国家では人的損失への国民の抵抗感が強く、戦死者の帰還に伴う政治的リスクを回避できる点も無人システムの利点とされる。

 こうした流れの中、韓国海軍の金仁鎬少将は、今回のリムパックで多国籍統合海上部隊の指揮官を務めた。1971年に始まったこの演習で、アジア出身の将官がこの役職に就いたのは初めてだった。

 韓国の李在明大統領は、2029年の任期終了までに有事作戦統制権を韓国軍へ移管する方針を示している。

 朝鮮半島の韓国軍と米軍を統括する韓米連合軍司令部は、現在も米軍の将官が司令官を務めている。

 韓国軍が有事作戦統制権を取得するには一定の条件を満たす必要がある。このため、今回の金少将のような人材を含め、装備や能力、人材面での実戦的な検証が進められている。

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