(CNN) 中東に長期展開していた米空母エイブラハム・リンカーンが2日、8カ月以上で初の寄港先となるタイに到着した。乗組員の健康状態を懸念する声が出ていた中東での長期海上任務は終了した。
排水量10トンのエイブラハム・リンカーンは昨年11月、米サンディエゴを出港した。年内に南カリフォルニアに戻る予定で、米海軍史上有数の長期配備が完了することになる。
民主党のブルーメンソール上院議員によると、エイブラハム・リンカーンはイランとの戦闘や海上封鎖の任務中、連続海上展開日数の現代記録を塗り替えた。
CNNは長期配備で物資が不足する中、士気に影響が出ていると報道。乗組員5000人のうち、少なくとも1人が自殺を図った可能性があると報じていた。
ブルーメンソール氏は先月、ヘグセス国防長官と海軍長官代行に書簡を送り、配備長期化への「深刻な懸念」を表明するとともに、空母内の生活環境について説明を求めた。
ヘグセス氏はその後、エイブラハム・リンカーンの状況は「完全に誤って伝えられている」との見方を示したものの、報道への具体的な懸念点は挙げなかった。
トランプ米大統領は長期配備について聞かれた際、懸念を一蹴し、配備期間が「十分とは到底言えない」と発言していた。
しかし空母内の問題が報じられて間もなく、米国防総省は日本を拠点とする空母ジョージ・ワシントンを中東へ派遣し、エイブラハム・リンカーンと交代させる方針を明らかにした。

エイブラハム・リンカーンは8ヶ月以上にわたって海上展開を続けている/Anthony Wallace/AFP/Getty Images
以降、ジョージ・ワシントンはジョージ・H・W・ブッシュと共に現地で持ち場に就いており、イランとの戦闘が続く中、米海軍は空母2隻体制を維持している。
批判的な見方をする人の間では、ジョージ・ワシントンが東アジア地域を離れたことで、米海軍のキャパシティー不足が浮き彫りになったとの指摘もある。米海軍はこれにより、同盟国への支援姿勢を示し、中国や北朝鮮といった敵対国への抑止力を発揮する最大級の軍艦1隻が欠けた状態になっている。

2 時間前
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