(CNN) 政府に対する大規模な抗議デモが続くイランで、国外に脱出したイラン人の医師が、病院や路上での混乱の様子や銃弾で負傷した患者の治療など現地の様子を語った。
米国を拠点にする人権団体によれば、昨年末に始まった反体制デモでは、デモ参加者2400人あまりが死亡した。イラン当局による激しい弾圧が続く中、トランプ米大統領は、抗議活動を続けるようデモ参加者を促している。トランプ氏はまた、デモ参加者を処刑しないようイランに警告し、実行されれば米国は「強力な対応」を取ると強調した。
イランでは政府が通信を遮断してから4日以上が経過したが、一部の固定電話や携帯電話の利用者が国外に電話をかけられるようになった。ただ、インターネットへの接続は5日間にわたり遮断されている。
国外に脱出した医師は自身と家族の安全を懸念して匿名を希望した。
医師は改革派寄りのメディア「イランワイヤ」の取材に答え、通信遮断が始まった8日夜に病院の状況が「崩壊した」と語った。取材の内容をCNNが独占的に入手した。
「医療で言う『多数傷病者』の状況を目の当たりにした。これは医療を提供できる能力と設備が、患者数よりも少ない状況だ」
手術室が空くまで、誰が生き残る可能性が高いかに基づいて、患者をトリアージ(選別)し、どの命を救うかを選択しなければならなかったという。
8日夜から9日にかけて、治療する負傷の種類が変わった。「まるで『実弾を使え』という命令が出たかのようだった」
「9日夜には、銃声が聞こえてきた。カラシニコフ(自動小銃)の音ではない。デューシカ(重機関銃)の連射音だった」
翌朝、自宅を出ると、家の近くの路上に血痕があったという。同僚からは、至近距離で顔を撃たれた患者が複数搬送されたと聞かされた。治療を受ける人の氏名や個人情報を集めるため、治安部隊も病院に入ってきていた。
「9日の夕方までに、病床はすべて埋まった。多くはペレット弾などの外傷だった」と医師は語った。「生活はまひしている。誰も無事ではない。海外で伝えられている希望さえも、イラン国内には存在しない。誰もが恐怖と無力感、そしてかすかな希望にとらわれている」

3 ヶ月前
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