(CNN) ラオスの水没した洞窟奥深くに閉じ込められている男性5人に、希望の光が差し込んだ。5人は1週間以上もの間、洞窟の入り口から260メートル以上離れた場所で暗闇に包まれ、濁った水の上に身を寄せ合っていた。自分たちを発見する人が果たして現れるのかと、不安にさいなまれながら。
空腹にあえぎながら数日を過ごした後の27日、ついに救いが訪れた。暗闇の向こうから救助隊員が姿を現し、ヘッドランプで狭い岩の洞窟を照らしたのだ。
「助けに来た」。タイ人の洞窟潜水の専門家、ノラセド・パラシン氏はそう語りかけた。パラシン氏は時間との息詰まる戦いを繰り広げる多国籍救助チームの一員だ。
「大切なのは、皆さんが生きているということだ。大丈夫、大丈夫、本当によく頑張った。泣かないで」
閉じ込められていた男性の1人は、救助隊のカメラに向けて「お母さん、心配しないで。救助隊が到着した。僕たちは無事だ。お母さんとお父さんがすごく恋しい。明日か明後日には脱出できると思う」と語った。
地上でも祝福ムードが広がり、危険な捜索の末に生存が確認されると、打ちひしがれていた家族らは歓喜に沸いた。
(Facebook/MTK command and control center)
救助作戦に参加しているフィンランド人ダイバーのミッコ・パーシ氏は、インスタグラムでチームの「素晴らしい仕事」を称賛した。
ただ、この先は緊迫した救出作業が待ち受けていると指摘し、「一筋縄ではいかないだろう」と警鐘を鳴らした。
ラオスの当局者によると、5人が洞窟に入ったのは今月20日。金鉱脈があるとの期待から足を踏み入れた。米シンクタンク「スティムソン・センター」の調査によると、こうした一獲千金の試みは近年急増しているという。
豪雨により洞窟内で鉄砲水が発生し、出口がふさがれる結果に。この5人以外にも、無関係の別の2人が先に洞窟に入ったとみられているが、今も行方不明となっている。
地上では、ラオス主導の救助活動が急ピッチで展開された。ラオスのボランティア協会会長によると、行方不明のニュースが広まった後、協会の取りまとめで国際的に有名な洞窟ダイバーからなる精鋭チームがラオスに集結した。
その中には、隣国タイ出身のケンカド・ボンカウォン氏や、フィンランド出身のパーシ氏も含まれていた。恐れ知らずのダイバーたちにとって、ある種の再会でもあった。両氏は8年前、タイの洞窟で行われた劇的な救助活動で重要な役を果たし、最終的に少年12人とサッカーのコーチを救出した。
今回の現場は蒸し暑い初夏のラオス。緑茂る風光明媚(めいび)なバックパッカーのメッカ、バンビエンから東へおよそ55キロメートルの地域で、救助チームは行方不明の男性たちを捜して密林の中を進んだ。

13 時間前
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