“進次郎総裁”で得をするのは参政党だけ。立憲・共産と共に票を失う「悪夢のシナリオ」を読めぬ自民の浅はか

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10月4日の「決戦」に向け熱を帯びる自民党総裁選。小泉進次郎氏と高市早苗氏の一騎打ちになることが確定的な流れとなっていますが、両氏どちらの勝利が自民党にとって「好ましい結果」となるのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、「進次郎総裁」の誕生が参政党のますますの躍進に繋がるとして、その理由を解説。さらに「高市憎し」とも取れる姿勢に終止するメディアの無自覚ぶりを指摘しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【日本】小泉進次郎自民党総裁の誕生なら、参政党が大躍進する

「進次郎総裁」誕生なら参政党が大躍進。「高市憎し」のメディアの無自覚

小泉進次郎農相の出陣式に代理含め92人の国会議員 昨年獲得の議員票上回る 自民党総裁選告示

自民党総裁選が9月22日に告示され、小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏(届け出順)が届け出を行いました。

小泉氏が開いた出陣式には、代理も含めて92人の衆参の自民党国会議員が出席したそうで、これは昨年の総裁選挙で獲得した議員票75票を上回る人数だそうです。

各種の調査でも、小泉氏と高市氏の一騎打ちになるという見方が大半を占めています。

自民総裁「高市氏」25% 2位は小泉氏21% 毎日新聞世論調査

一般の世論調査では、高市氏が支持率トップで、小泉氏が僅差で2位とされていますが、自民党支持層では小泉氏が高市氏を上回っているとも報じられています。毎日新聞の調査では、自民党支持層では40%が小泉氏、高市早苗氏は22%と、倍近い差が開いているとも報じられています。

自民総裁「高市氏」25% 2位は小泉氏21% 毎日新聞世論調査

とはいえ、新聞社などの世論調査が当てにならないのは、最近の動向であり、どこまで信じられるか、はっきりいってわかりません。

そもそも、選挙で三連敗した石破政権を否定する声が自民党内で多かったために、総裁選挙が行われることになったのに、石破政権を継承すると公言している小泉氏がなぜ自民党内の支持を集めるのか、まったく意味がわかりません。だったら石破政権のままで良かったのではないでしょうか。単に首のすげかえだけで自民党の党勢が回復すると思っているのでしょうか。

マクロスコープ:自民総裁選、小泉氏の「石破路線継承」に透ける陣営の思惑

自民党が先の参院選などで大敗したのは、リベラル色が強くなったため、これまで支持していた保守層が参政党や日本保守党、国民民主党に逃げたためです。

一部メディアでは、裏金議員問題で多くの国民が反発したからだとも言われていますが、そうであれば、裏金問題を追求し続けてきた立憲民主党や日本共産党が議席を伸ばしていいはずです。しかし、結果は立憲民主党はかろうじて改選議席数をなんとか維持、日本共産党にいたっては半減にまで追い込まれています。

裏金問題がまったく関係ないとは言いませんが、影響は小さかったといわざるをえません。それよりも、やはり自民党を支持してきた保守層が、参政党などに流れたのが最大の原因だと考えざるをえません。

「進次郎総裁」でも自民党には帰ってこない保守票

となると、小泉氏が新総裁になった場合、総選挙があっても保守層は帰ってこないため、参政党がますます躍進するでしょう。高市氏を嫌い、そのため結果的に小泉氏を応援するかたちになっている一部のリベラルやマスコミは、その結果、一番自分たちが嫌っている政党の躍進に手を貸していることを自覚すべきでしょう。

とはいえ、もしも総選挙が総裁選後のすぐに行われたならば、小泉進次郎の化けの皮がまだ剥がれていないうちなら、まだ自民党への投票が増える可能性があります。その場合、票を減らすのは立憲民主党や日本共産党でしょう。

とはいえ、それは一時的であって、小泉氏の論戦下手さからすると、いずれ馬脚をあらわすのは必然です。

一方で高市氏が新総裁になれば、離反した一部の保守層が自民党に帰ってくるでしょうから、参政党への熱狂的な支援は、次は起こらない可能性が高いかもしれません。

いずれにせよ、小泉氏を応援する自民党の議員や党員がそれほど多いのならば、自民党の弱体化は避けられないはずです。なぜ経験もまだまだ足りない小泉氏を担ぐのか、やはり御しやすいからなのか。

注目の投開票は10月4日です。ここで自民党の命運、参政党の党勢拡大の行方が大きく決まると思われます。

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