(CNN) ジル・バイデン前米大統領夫人は2024年大統領選討論会でトランプ大統領と相まみえたバイデン前大統領の姿について、「死ぬほど怖かった」と振り返り、脳卒中を起こしているのではないかと心配になったと明かした。
ジル氏は31日放送予定のCBSニュースとのインタビューで、「怖かった。あの時のジョー(バイデン氏)のような姿は、以前も以後も一度も見たことがないから。本当に一度も」と語った。CBSは27日、インタビューの抜粋を公開した。
「何が起きたのか分からない」とジル氏。「あれを見ていた時、私は心の中で『神様、彼は脳卒中を起こしています』とつぶやいていた。死ぬほど怖かった」とも語った。
「怖かった」、ジル・バイデン氏が大統領選討論会を振り返る
ジル氏の発言は、数千万人の米国民がリアルタイムで目の当たりにした出来事について、2年近い時を経て率直に認めた形となった。バイデン氏は当時81歳で、年齢や健康状態を懸念する声が寄せられていた。討論会での出来は慘憺(さんたん)たるもので、再選への道が閉ざされる結果に。かすれ声のバイデン氏はたびたび言葉に詰まり、質問に対して支離滅裂な答えを返すばかりだった。
バイデン陣営とジル氏は討論会直後から、前向きな結果を印象づけようと躍起になった。当日夜に開催された討論会後のイベントでは、ジル氏が「ジョー、素晴らしい出来だった。あらゆる質問に答えたし、事実関係もすべて把握していた」と語りかける場面もあった。
バイデン氏の側近はこの討論会について、例外的な出来事だと主張。大統領は年齢こそ重ねているものの、まだ精力的で有能だと説明していた。
バイデン氏は討論会後程なくしてノースカロライナ州を訪れた際、「もう若くない。前ほど楽に歩けず、滑らかに話せなくなった。討論も以前ほどうまくこなせない」と認めた。
しかし討論会を終えて4週間も経たない7月下旬、選挙惨敗の見通しに民主党内でパニックが広がる中、バイデン氏は大統領選から撤退。当時のハリス副大統領への支持を表明した。
ジル氏は現在、ホワイトハウスでの日々を振り返った回顧録のプロモーションツアーを6月2日から始める準備を進めている。
ジル氏のCBSとのインタビューについて、バイデン陣営の広報担当者はコメントを控えた。

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