「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

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教会と尖塔(AP通信)

教会と尖塔(AP通信)

By Juliet La Sala – The Washington Times – Thursday, July 30, 2026

 米キリスト教福音派系調査機関バルナ・グループがこのほど公表した調査によると、多くの牧師が教会活動で人工知能(AI)を活用しており、AIを使って説教の作成を支援するケースは2024年からほぼ倍増した。

 調査では、牧師の50%が発想やアイデア出しにAIを利用していると回答した。グラフィックデザインが37%、聖書や神学の調査が36%、討論用の質問作成や日程調整、電子メールといった事務作業が34%だった。

 さらに24%の牧師が、説教を書いたり、編集したりする際にAIを利用していると答えた。2024年の12%から倍増したという。この結果は、バルナ・グループが継続実施している「教会の現状」調査で明らかになった。

 一方で、牧師らのAI利用は増えているものの、71%がAI利用にためらいを感じており、40%はこの技術に対して複雑な思いを抱いていると回答した。

 バルナ・グループのダニエル・コープランド副社長(調査担当)は「牧師は主に舞台裏の業務でAIを活用している。教会活動の準備に役立てているのであって、人々と実際に向き合う活動を置き換えるためではない」と語った。

 調査は昨年12月、米国のプロテスタント教会の牧師442人を対象にインターネットで実施された。調査会社は誤差の範囲を公表していない。

 インディアナ州グリーンウッドのセンター・グローブ教会で主任牧師を務めるアート・デブルイン氏は、AIは説教作成に役立っているが、自身の活動の本質である説教や牧会カウンセリングは、この技術の影響を受けていないと話す。

 65歳のデブルイン氏は「AIは道具であって近道ではない。私たち自身の知識や知恵、経験を放棄してよいということにはならない」と語った。

 同教会でフードパントリー(食料支援活動)を管理する元看護師のステイシー・マリー・ラフさんは、電子メールの作成や画像生成にAIを使うことに驚きはないという。

 56歳のラフさんは「良いことか悪いことかは別として、AIが私たちの生活の一部になってきているという現実を誰もが受け入れつつある」と述べ、小規模なAI利用については特に開示する必要はないとの考えを示した。

 一方、同じ教会のジョディ・ベルドカンプさん(67)はこれに異を唱えた。自身もAIをよく利用するため、デブルイン氏がAIを使うこと自体に驚きはないが、その利用については信徒に明らかにすべきだと考えている。

 これに対し、8月にニューヨーク市のサン・ジャン・バティスト教会に赴任するカトリック司祭ジョン・トーマス・レーン神父は、説教や文書作成ではAIを使っていない。

 62歳のレーン神父は「そのような使い方は私たちにふさわしくないと思う」と述べる一方、AIの真価は教区運営を支援することにあると指摘した。人手不足に悩む教会では、エネルギーコストや建物の設備の管理などに役立つという。

 「教区のシステムにAI機能があれば非常に有益で助けになる。しかし、聖職者に代わるものではなく、人々を支援するために使うべきだ」と語った。

 ニューヨーク州ブロンクスビルのクライスト教会で聖公会牧師を務めるカート・ゲアハルト氏は、履歴書の要約や説教原稿の確認、面談記録の整理などにAIを利用しているが、倫理的、精神的な判断をAIに任せることはないという。

 ゲアハルト氏は「神から与えられた使命だと信じる働きをAIに任せるなら、自分に授けられた賜物の価値を認めていないことになる」と話した。

 一方、米聖書協会のジェニファー・ホロラン会長兼最高経営責任者(CEO)は、同協会の調査で、聖書を積極的に読む「聖書実践層」の米国人の32%が、少なくとも月に1回は聖書理解のためにAIを利用していることが分かったと明らかにした。

 ホロラン氏は、これはもともと熱心に聖書を学ぶ人々によく見られる傾向だとしながらも、AIが牧師の指導や教会共同体との直接的な交わりに取って代わることには警鐘を鳴らした。

 「AIに頼ることで共同体や教会から離れてしまうようなことがあれば、それは非常に不健全だ。他のものと併用する補助的な道具として活用するのであれば、大変有益な資源になり得る」と語った。

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