(CNN) 米南方軍の司令官は29日、キューバ南東部にある米軍施設グアンタナモ湾海軍基地の境界区域で、キューバ軍の高官らと異例の会談を行った。
南方軍によるとフランシス・ドノバン司令官は、キューバ陸軍のロベルト・レグラ・ソトロンゴ将軍およびその他のキューバ軍高官らと会談し、「運用上の安全保障問題について短時間の意見交換」を行った。
キューバ国防省は声明で、「両代表団はこの会談を前向きなものと評価した。軍事飛び地の境界周辺の安全保障に関する問題が協議され、双方の軍司令部間の連絡を維持することで合意した」と述べた。
この会談は、米軍がキューバ近海で軍事力を増強している中で行われた。空母ニミッツを中心とする打撃群は先週カリブ海に到着している。また数日前には、キューバのディアスカネル大統領が、米国による同島への軍事攻撃が行われれば「血の海となって計り知れない結果を招く」と警告していた。
米国とキューバの高官によるハイレベル会談が行われたのは、ここ数週間で少なくとも2回目。米中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ長官は5月上旬にハバナを訪れ、キューバ内務省当局者および同国の情報機関トップらと異例の会談を行った。
以前は、グアンタナモ海軍基地で米国とキューバの軍当局者による「フェンスライン」会議が毎月開催されていたが、トランプ米大統領が2期目に就任して以来、これまで中断されていた。
南方軍は、ドノバン氏がグアンタナモ湾海軍基地において「周辺警備の評価を主導し」、基地当局者と「部隊防護、軍人およびその家族の安全、そして作戦即応態勢」について協議したと述べた。
CNNによると、米国はキューバ当局が同島内でロシアおよび中国の盗聴拠点を受け入れ、地域における米国の利益を妨害していると非難。ここ数週間でキューバ政府に対する法的・経済的圧力を強めている。これに加え、米国が1月に課した厳しい石油封鎖によって、同島は経済危機に陥り、停電や食料・燃料不足が発生している。

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