米国防長官の銃殺刑公開発言、軍関係者は不意打ち 「米国が掲げるあらゆる価値が損なわれる」

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(CNN) 米国のヘグセス国防長官が、米テキサス州フォートフッド基地で銃乱射事件を起こした男の銃殺刑を一般公開するとした発表は、国防総省や陸軍の関係者の不意を突くものだった。事情に詳しい情報筋3人がCNNに明らかにした。

ヘグセス氏は7日、米空母エイブラハム・リンカーンの艦上で極右のポッドキャスターのインタビューに応じ、「人々が視聴できるよう、確実に公開する。この種の行為には重大な結果が伴うことを理解してもらう必要があるからだ」と発言した。

陸軍や国防総省の多くの関係者はこの発言で初めて、テキサス州で予定されているニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑を公開するという構想を聞いた。そして「公開」が何を意味するのかについて、すぐに疑問の声が上がった。軍の死刑執行に立ち会うことができる人は陸軍の規則で、死刑囚や被害者の家族、報道機関の代表者、従軍牧師などと規定されているためだ。

しかし、事情に詳しい情報筋の1人によると、ヘグセス氏、テル陸軍長官代行、国防総省のパーネル報道官らは、「公開」はライブ配信によって行うと決定した。

この構想は多くの現役軍人や退役軍人に衝撃を与え、与野党双方から反発を招いている。バンス副大統領は9日、ライブ配信が「実際に行われるかどうかは分からない」と述べたうえで、仮に実施されても「私は見ない」と語った。

中東に複数回派遣された経験を持つ陸軍将官の1人はCNNに対し、「公開処刑を行えば、米国が掲げるあらゆる価値が損なわれる」と語った。「軍服を着た兵士たちが車いすに座った男の前に立ち、その男が銃で撃たれて死ぬのを見ることを認めれば、世代を超えて取り返しのつかない害をもたらす」

トランプ大統領は銃殺刑の構想を歓迎していたが、10日、ライブ配信するかどうかは決めていないと説明。記者団に対し「最終的には私が決定する。軍が何を望んでいるかは分かっているが、我々が決定する」と語った。

ライブ配信に関する詳細はまだ大部分が決まっていない。事情に詳しい2人目の情報筋は、ハサン死刑囚に発砲する兵士を誰にするかについて、兵士への心理的影響を考慮しながら、慎重に検討が進められていると明らかにした。死刑を執行する部隊はすでに選定されたという。

死刑執行をライブ配信することには、ほかにも課題がある。関与する兵士の身元を一般の人々に知られないようにすることもその一つだ。国防総省の公式サイト以外で配信されるのか、配信されるとすればどこなのかも不明だ。放送局やSNSプラットフォームには暴力的で不快感を与えるコンテンツに対する厳しい制限がある。

1人目の情報筋によれば、軍が合法的な命令として死刑執行の準備を進めていることを踏まえると、兵士が参加を拒否できるかどうかについても疑問が残る。

2人目の情報筋も同様の見解を示し、多くの兵士は「戦闘で人の命を奪った」経験があるかもしれないが、今回はそれとは全く異なる状況だと指摘。「今回は何年も前に非常に悪いことをして多くの人々を傷つけた男が相手だ」と述べた。「男は身動きできない状態で標的のように据えられることになる」

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