米上院、ウォーシュ氏を次期FRB議長に承認 パウエル氏の後任

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ワシントン(CNN) 米連邦議会上院は13日、連邦準備制度理事会(FRB)第17代議長に指名されているケビン・ウォーシュ氏を僅差(きんさ)で承認した。ウォーシュ氏は、トランプ大統領による政治的圧力に長年晒(さら)されてきたFRBを引き継ぐことになる。地政学的緊張によって揺らぐ米国経済は、インフレ率の上昇に拍車がかかっている。

​​ウォーシュ氏は現FRB議長のジェローム・パウエル氏の正式な後任となる。パウエル氏の8年間の任期は幾度かの経済危機と、FRBの政治的独立性を守るためのホワイトハウスとの激しい対立によって特徴づけられた。

ウォーシュ氏は賛成54票、反対45票で承認された。投票はほぼ党派に沿ったもので、ペンシルベニア州選出の民主党上院議員ジョン・フェッターマン氏のみが党派を超えてウォーシュ氏の指名に賛成票を投じた。FRB議長指名における史上最も党派色の強い投票となったことは、トランプ氏によるFRBへの攻撃に対する民主党の不安を浮き彫りにした。一方、共和党はウォーシュ氏のリーダーシップを概(おおむ)ね歓迎している。

ウォーシュ氏は、長年利下げを要求してきたトランプ氏に近い人物と広く見られているが、米国とイスラエルによるイランとの戦争でインフレ圧力が強まる中での就任となる。最新の消費者物価指数によると、インフレ率は4月に3年ぶりの高水準に達し、賃金上昇率を上回っている。

エネルギーショックは迅速な利下げへの期待を複雑化させており、投資家は現在、FRBが年内は政策金利を据え置くか、インフレが悪化すれば利上げに踏み切ると予想している。この見通しはトランプ氏を苛(いら)立たせる公算が大きく、パウエル議長と同様に、ウォーシュ氏にも怒りの矛先が向くかもしれない。トランプ氏は今年初め、ウォーシュ氏が利下げしなければ訴訟を起こすと冗談を口にしたほどだった。

とはいえ、FRB議長は金利決定を行う連邦公開市場委員会(FOMC)の委員の一人に過ぎない。ウォーシュ氏はFRB会合の議題をコントロールできるものの、委員会の過半数の決定を一方的に覆す権限は持たない。そして今のところ、投票権を持つ政策担当者の中には、インフレに対する深刻な懸念を表明しているグループが存在する。

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