確認し得るペストの最古の証拠、バイカル湖周辺で発見 5500年前の大量死の実態が明らかに

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(CNN) シベリア南東部の墓地から回収された古代のDNAの分析により、これまで知られていなかったペストの株の存在が明らかになった。当該の株は5500年前、意外な人々の集団に致命的な影響を与えたとみられる。

17日付の学術誌「ネイチャー」に掲載された新たな研究で詳述されているこれらの初期のペスト株は、ヒトにおけるこの病気の既知の証拠としては最古のものとなる可能性がある。

ペストは細菌「イエルシニア・ペスティス(Yersinia pestis)」によって引き起こされ、人類史上最も壊滅的な感染症の大流行を引き起こしてきた。その中には、5年間で推定2500万人の命を奪った14世紀の悪名高い「黒死病」も含まれる。今回新たに特定された株が発見されるまで、腺ペストに関連するイエルシニア・ペスティスの既知の最古の株は、約3800年前のものとされていた。

従来、より古い株には感染拡大を可能にする遺伝的特徴が欠けているように見えたため、科学者たちは初期のペストが流行を引き起こす可能性は低いと考えていた。他の致命的な前駆体に関する証拠も乏しかったため、科学者たちは、この細菌がいつ、どこで発生したのかについて疑問を抱いていた。発生後の細菌は、羊などの初期の家畜や感染したノミから人間へと広がっていった。

今回新たに見つかった菌株は、こうした経緯に新たな展開をもたらした。研究者たちは、バイカル湖地域の墓地に埋葬された狩猟採集民の遺骸に関する別の謎を解明しようとしていた際に、この菌株を発見した。最大規模の2つの墓地には、子どもや青少年の遺骸が非常に多く埋葬されていたが、それらに外傷や明らかな死因は確認できなかった。

遺骸に含まれる古代のDNAを分析したところ、予想外のペスト菌が検出された。菌は移動生活を送っていた小規模な共同体に属する46人のうち18人から見つかったという。このほか、感染の重症度を高めた可能性のある遺伝的要因も明らかになった。

専門家によると、この発見はペストの発祥地を示唆する証拠に一段の裏付けを与えるものであり、同時にペストの蔓延(まんえん)を可能にした要因に関する従来の考え方にも異議を唱えるものだという。

「狩猟採集民は常に移動を繰り返している」。研究論文の筆頭著者を務める英オックスフォード大学の特別研究員ルアイリ・マクラウド氏は、結果について説明する16日の記者会見でそう述べた。

「従来の理論では、感染症がこのように定着して共同体を全滅させることはあり得ないとされてきた。普通は誰かが病気になれば、彼らは別の場所へ移動するからだ。先史時代の狩猟採集民という孤立した集団でこのような事態が起きていたという事実は、そうした疫学理論に異を唱えるものだ」

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