水道水の提供拒否した五つ星ホテルを宿泊客が提訴 最高裁「ホテルの判断は合法」 イタリア

1 日前 1

(CNN) イタリアの五つ星ホテルがレストランで宿泊客に水道水の提供を繰り返し拒否した行為をめぐり、同国の最高裁判所がいかなる法律にも違反しないとの判断を下した。

CNNが入手した判決文によると、イタリア北部バディーアにあるホテル・サッソンゲルを提訴したのは2019年末に同ホテルに滞在した女性。女性は滞在中、スタッフからミネラルウォーターしか提供しないと告げられたとしており、水へのアクセスは基本的権利だと主張していた。

しかし最高裁はこれに同意せず、水道水を提供しないという判断は合法とした。下級審はいずれも棄却していた。

女性は19年12月26日から年明け1月3日まで、飲み物が含まれない1泊2食付きのプランで滞在しており、5712ユーロ(現在のレートで約106万円)を支払っていた。

夕食の際、女性は水道水の提供を求め、サービス料として料金を支払う意思も示したが、スタッフからは7ユーロ前後のミネラルウォーターしか提供されなかったという。

女性はその後、約2700ユーロの損害賠償を求めて提訴した。

判決文によると、女性は「水は自然からもたらされる財産で、すべての個人にとって普遍的な人権であり、基本的ニーズを満たすための必要最低量の無償提供は、未払いが生じた場合においても保証されなければならない」と主張した。

しかし、最高裁は同国の法律がレストランやホテルの経営者に水道水の提供を義務付けていないとの判断を示した。

この判断が下されたのは昨年11月だったが、つい最近になってイタリア国内で報道され、物議を醸している。

水道水へのアクセスをめぐっては、過去にも米国と一部の欧州諸国との間で文化的な違いが浮き彫りになった。

米国にはレストランやホテルが水道水を提供しなければならないとする連邦法は存在しないが、そうすることは文化的規範として広く受け入れられている。

英国のイングランドやウェールズでは、酒類を提供するレストランは無料で水道水を提供することが法律で義務付けられているが、欧州大陸の状況は大きく異なる。

記事全体を読む