民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

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2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

By Kerry Picket – The Washington Times – Saturday, August 15, 2026

 【オースティン(米テキサス州)】民主党は、トランスジェンダー政策の復活を目指して国民を説得するための取り組みを一段と強化している。

 狙いは、差別や屈辱に苦しむトランスジェンダーの若者たちの話を繰り返し訴え、有権者の同情を集めることだ。そうすることで、民主党のトランスジェンダー政策を攻撃する共和党の広告攻勢を、むしろ共和党側のマイナス材料に変えようとしている。

 民主党全国委員会(DNC)のある委員は、これを「パチンコ」にたとえた。

 民主党は、オースティンで開かれたDNC夏季会合のLGBTQ議員連盟の会合で、この戦略を明らかにした。

 この会合で、同性愛者の権利擁護団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)のベテラン戦略担当者サム・アレマン氏は、「反トランスジェンダー攻撃は、今回の選挙でこれまでにない規模で行われるはずだ。われわれはそのための準備を整えなければならない」と述べた。

 「今度はわれわれがトランスジェンダーのコミュニティーのために立ち上がり、その取り組みを続け、世論を動かすための発信を続ける番だ」と同氏は述べた。

 HRCは今年の中間選挙に1500万ドルを投じ、トランスジェンダーの権利と、それを支持する民主党候補への支持を有権者に呼び掛ける方針だ。今後10年間でトランスジェンダーの人々をより身近な存在として認知させ、彼らが米国民にとって友人や隣人であることを示すことを目標としている。

 アレマン氏は「スポーツや医療など、この問題について世論を変えるのが難しい分野では、われわれの物語を共有し、あきらめず、自分たちの存在を目立たせることが、そのための効果的な方法だと考えている」と述べた。

 資金は、トランスジェンダー政策を支持する有権者への投票呼び掛けにも使われる。アレマン氏は「われわれには一つのモデルがある。先ほど説明したように、われわれの政策課題を基にどちらに投票するかを決めるとみられる7400万人に働きかける」と述べた。

 共和党は少なくとも2024年大統領選から、トランスジェンダー問題を攻撃材料としてきた。この時、トランプ陣営は当時副大統領だったカマラ・ハリス氏に対し、「カマラは『(特定の性別を指さない)they/them』のため、トランプ大統領はあなたのため」という衝撃的な広告を展開した。

 今回の選挙戦では、テキサス州のケン・パクストン司法長官が、連邦上院選で民主党の州下院議員ジェームズ・タラリコ氏との選挙戦で、人工知能(AI)を使った広告を展開している。

 この広告は、リンドン・ジョンソン大統領が1964年の大統領選で使用した有名な「デイジー(ヒナギク)」広告を模したものだ。

 広告は白黒映像で始まる。長い金髪の少女が手術台に横たわり、性転換手術を受ける準備をしている場面だ。

 背景ではナレーションが「彼女は成長し、恋に落ち、母親になることを夢見ている」と語る。

 少女は野原でヒナギクの花びらを摘みながら数える。「1、2、3、4、5、6」。すると医師の声が「数え続けて」と促す。

 その後、少女の顔にガスマスクが装着され、医師が手術用マスクを外すと、タラリコ氏の顔が現れる。

 ナレーションは「トランスジェンダーの思想は、混乱した子供たちにつけ込み、不可逆的な思春期抑制剤、性ホルモンの投与、性別変更手術へと導く」と訴える。

 民主党側は、このような攻撃広告は共和党に逆効果になると主張している。国民のトランスジェンダーの権利への支持は強まっており、民主党が同性婚を巡って有権者を引き寄せたのと同じだという。

 ただ、LGBTQ擁護団体にとって、戦いは容易ではない。

 複数の世論調査では、男性として生まれた選手が女子スポーツに出場することに反対する米国民が多数を占めている。また、有権者は、医師が未成年者にトランスジェンダー手術を行うべきではなく、トランスジェンダーの人々は生物学的な性別に割り当てられたトイレを使用すべきだと答えている。

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