東京都杉並区が実施した性的マイノリティの理解を促進する企画展に対する区議の投稿が物議を醸している。
企画展は4月21日から24日まで、区役所内のギャラリーで開催。
性の多様性や性的マイノリティについて学べるパネルの展示や、トランスジェンダー当事者の声などを紹介。LGBTQの尊厳と社会運動のシンボルのレインボーフラッグをはじめ、アセクシャル(無性愛者)やパンセクシュアル(全性愛者)、ノンバイナリーなどをあらわす多様なフラッグそれぞれが掲出された。
田中ゆうたろう(裕太郎)区議(日本自由党杉並)が4月21日、掲示されたレインボーフラッグなどを背景に撮影した自身の写真を添え、「LGBT活動家に乗っ取られた杉並区役所。『日本は外国より劣っている』と信じつつ、外国の失敗から学ばないのが岸本聡子区長」などと投稿。わたなべ友貴区議(自民党)も22日に「杉並区に中立性はない」と展示を批判した。
区議の投稿に対して、SNS上で波紋が広がった。
「中立性を大切にしているなら、 レインボーフラッグを掲げることで救われる人たちの声も聞くべきでしょう」、「LGBTvsシスヘテロ(※セクシュアル・マジョリティのこと)の構図だと思ってるみたいですが、ここにあるのは差別しない人たちvs差別したい人たちの構図ですよ」「差別する人が不快になる旗だ。もっともっと掲げるべき」「企画展ほんの4日間ですけど」といった批判が広がった。
また、「LGBTどころかアセクシュアルやノンバイナリーのフラッグまで。 これは区民として嬉しいです」など、区の取り組みを支持する意見も見られた。
田中区議は過去にも、出馬した2023年4月の区議選の選挙公報に掲載したイラストが「トランスジェンダー差別だ」と批判されていた。
杉並区、旗は「性の多様性に関する理解促進の象徴として広く用いられていることから」
杉並区は、2023年4月1日に「性の多様性が尊重される地域社会を実現するための取組の推進に関する条例」を施行し、同年4月24日から杉並区パートナーシップ制度を開始した。制度の開始日に合わせて、今回のパネル展を実施した。
杉並区はハフポストの取材に「本パネル展示は、区内の性的マイノリティ当事者団体の協力を得て実施しており、会場に掲示しているレインボーフラッグについても、当該団体から貸与いただいています。レインボーフラッグは、性の多様性に関する理解促進の象徴として広く用いられていることから、本展示の趣旨を踏まえ、掲示しています」と説明。
また、区民らの展示への反応について「展示をご覧になった方へのアンケートでは、『性的マイノリティについて考えるきっかけになった』『今後もこのような取組を続けてほしい』といったご意見を多くいただいています」とコメントした。

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