木は枯れ、ベンチは灼熱化 巨額を投じたローマの「暑さ対策広場」が示す猛暑の厳しい現実

2 時間前 1

ローマ(CNN) イタリアの首都ローマのリソルジメント広場。待望の日陰を作るために新しく植えられた木々は、黒焦げになっていた。濃い色のプラスチック製や木製のベンチは、焼けるように熱かった。大きな植木鉢の中には葉が完全になくなっているものもあった。入口に沿って植えられた低木も、焦げたようなオレンジ色に変色していた。

サン・ピエトロ大聖堂を間近に望むこの公園は、観光客と地元住民にとって緑豊かなオアシスとなるはずだった。だが、CNNが先月下旬に訪れた際には、カラカラに干からびているように見えた。

この中央広場は、バチカンの「聖年」に向けた準備の一環として、1400万ユーロ(現在のレートで約25億円)の予算を投じ、2024年に改修された。このうち400万ユーロが、広場周辺の木々、噴水、十分な座席の設置、舗装の撤去などに充てられた。だが、猛暑と灌漑(かんがい)不足が重なり、木々は枯れ、日陰はなくなり、座席は熱すぎて腰を下ろせない状態になっている。

ローマ市は、木々を植え替え、灌漑設備を改良するとしている。新たな木々を迎える準備として、枯れた植物の一部はすでに伐採された。

「私たちは、変化する気候にどう対処するかを絶えず学んでいる」と、ローマ市気候局のエドアルド・ザンキーニ局長はCNNに語り、改修された広場には別の種類の木を植えるべきだったと認めた。「一年で最も暑い時期に市内に誰がいるのか、つまり高齢者、若者、観光客、住民たちのことを常に考えなければならない」

ローマのリソルジメント広場に見られる枯れ木=6月27日/Barbie Latza Nadeau/CNN
ローマのリソルジメント広場に見られる枯れ木=6月27日/Barbie Latza Nadeau/CNN

広場のプランターで枯れた植物=6月27日/Barbie Latza Nadeau/CNN
広場のプランターで枯れた植物=6月27日/Barbie Latza Nadeau/CNN

CNNがこの広場についての動画記事を公開した翌日の先月31日、ローマ市の農業・環境・廃棄物管理担当評議員であるサブリナ・アルフォンシ氏は、広場で黄色いホースを手にし、最近植えられた植物に水をやる様子を撮影した動画を投稿した。

「ここ数週間、ここに植えられた植物について多くの議論がなされてきた。確かに一部の植物は、例外的に激しい熱波の中で持ちこたえられなかった」と説明。「現在は、ご覧の通り手入れが行き届き、元気に育っている」と語った。

アルフォンシ氏は、広場の状態をめぐる右派野党議員からの批判に言及し、彼らの多くが長年にわたり気候変動を否定してきたことを考えると皮肉な話だと述べた。

気候変動が引き起こす猛暑への対策は、欧州の一部地域が相次ぐ熱波に見舞われる中、今夏、欧州の各都市が直面する最優先課題の一つとなっている。十分な日陰の確保、冷却センターの建設、アスファルトの撤去、植樹などは、気候活動家や都市計画家から解決策として提唱されている。だが、ローマの広場が示すように、以前より早く到来し、長く続き、激しさを増す猛暑に対応した設計を行うことは極めて難しい。

記事全体を読む