手作りか機械か、点心をめぐり中国・広州で食の論争

2 ヶ月前 22

(CNN) エビ蒸し餃子「ハーガウ」や、カニの卵を載せた「シウマイ(焼売)」、さらに蒸した米粉の皮で具材を包み、甘いしょうゆだれにつけて食べる「腸粉(チョンファン)」など、中国南部発祥の一口サイズの料理「点心(てんしん)」作りには職人の技が欠かせない。

多くの点心ファンは、最高の点心を作れるのは、安定した手さばきと器用な指先を持ち、細部にまで気を配る料理人であり、機械ではないと主張するだろう。

エビ蒸し餃子「ハーガウ」を用意する料理人(Ken Zhang)

近年、中国の多くの茶楼(ちゃろう)がコスト削減のため、自動化された生産ラインの導入を進める中、点心発祥の地とされる南部の都市・広州が、これに対抗する動きを見せている。

1900万人もの人口を抱える大都市・広州の当局は、市内の飲食店に対し、点心をどのように作っているかを客に知らせることを義務付ける新たな規制を導入した。

広州市内の茶楼は今年の5月1日から、自店の点心が店内で手作りされたものか、あるいは集中生産を指す「非伝統的手法」で作られたものかを明示しなければならない。

市当局はこの規制について、「広州の無形文化遺産の継承・保護」が目的だとしている。

要件を満たした飲食店には、「伝統店」であることを示すプレートが授与される。また当局は、事業者に対し、ライブ配信を通じて点心作りの様子を客に公開するよう促している。

中国のソーシャルメディアでは、点心を手作りする伝統を守る広州市当局の取り組みを称賛する声が上がっている。

広州出身で、中国の人気SNS「小紅書」で英語のチャンネルを運営するチェン・フイイー氏(32)は、客が十分な情報を得たうえで選択できることが重要だと語る。

チェン氏はCNNのインタビューで、「手作りの点心は多少高価になるかもしれないが、少なくとも客は自分で選択ができる。時に出来たてを装って提供される作り置きの点心ばかりを押し付けられるよりはましだ」と語った。

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