年間1.6兆円の決済融資がXRPレジャーへ、アーフとリップルがRLUSD活用で提携

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この記事の要点

  • アーフとリップルが提携、RLUSD融資をXRPLで展開
  • 年間約100億ドル規模の決済融資モデルがXRPLに拡大

まずはXRPレジャー(XRPL)を詳しく

Arf×リップル、XRPL上で決済融資を展開

スイスの金融機関Arf Financial(アーフ・フィナンシャル)は2026年10月22日、米Ripple(リップル)と提携し、ステーブルコイン「RLUSD」を活用した国際決済向けの短期融資サービスをXRPレジャー(XRPL)上で展開すると発表しました。

このサービスでは、国際送金を手がけるライセンス取得済みの決済企業が、送金先への着金を待つ間に必要な運転資金をRLUSD建てで調達できるようになります。

国際決済では送金資金が着金するまで次の取引に使えない場合があり、同社は短期融資によって資金不足を補うことで、決済企業の送金処理量の拡大を支援するとしています。

こうした短期融資を提供してきたアーフは、2022年11月のサービス開始以降、年間約100億ドル(約1兆5,600億円)規模の国際決済を取り扱うまでに成長しており、今回の提携で既存の決済融資モデルをXRPレジャー上にも展開する方針を示しました。

RLUSD直接供給からオンチェーン融資へ

1〜5日の短期融資で国際送金を支援

発表によると、国際送金を担う決済企業は複数の市場で資金を事前に確保する必要があり、銀行融資による与信枠の設定には数カ月を要する場合があるほか、担保の差し入れも資金調達の負担となってきました。

こうした課題に対して同社が導入してきたのが、決済取引に必要な運転資金を短期間で貸し付ける「PayFi(Payment Finance)」で、融資期間を通常1〜5日とし、国際送金の決済完了に合わせて資金を回収しています。

回収した資金は次の決済融資に充てられており、アーフによると資金の回転率は月4回に達するなど、同じ運転資金を繰り返し国際送金に供給するモデルを確立したとしています。

同社の共同創業者兼CEOであるアリ・エルハット・ナルバント氏は、こうした決済融資の実績を踏まえ、リップルとの提携を通じてXRPレジャー上でも運転資金を供給する方針を示しました。

まずRLUSD直接融資、将来はXRPLネイティブへ

アーフはXRPレジャー(XRPL)への事業展開を2段階で進める計画で、第1段階では既存の決済融資モデルを通じて、RLUSD建ての短期運転資金を直接供給すると発表しています。

融資を受ける決済企業がブロックチェーンを直接操作する必要はなく、同社が法定通貨とステーブルコインの財務管理を仲介し、既存の国際送金業務とXRPレジャー上の決済処理を接続する方針です。

第2段階では、XRPレジャーのネイティブレンディング基盤が利用可能になった時点で、運転資金の管理や貸付処理をプロトコル上に移し、オンチェーンで融資を実行する計画を掲げています。

移行先には、資金をプールする「Single Asset Vault(XLS-65)」と、融資機能を提供する「Lending Protocol(XLS-66)」を採用する方針で、アーフは両仕様に基づく実装をすでに構築したと明らかにしました。

RLUSDで融資、XRPは手数料に

ネイティブ融資基盤への移行後も、借り手の信用審査はアーフがオフチェーンで担当し、資金管理や貸付処理をプロトコル上で実行する方針となっています。

融資の実行と返済にはRLUSDを使用し、エックスアールピー(XRP)はネットワーク上の取引手数料の支払いや、アカウントなどのリザーブ要件に使われるため、両資産は異なる役割を担います。

RippleXのプロダクト責任者ジャスミン・クーパー氏は、こうした決済流動性の供給をXRPレジャーとRLUSDが支えるべき用途として位置づけ、国際決済企業の短期資金需要への対応に期待を示しました。

ただし、ネイティブ融資基盤の稼働にはXLS-65とXLS-66のアメンドメント承認が必要で、アーフは設計パートナーとしてプロトコル仕様へのフィードバックを継続する方針を示しています。

XRPLレンディング構想、アーフ提携で実用化へ

XRPレジャーでは機関投資家向けの融資機能の開発が進められており、2025年12月にはXLS-66を通じたオンチェーンレンディング構想が報じられ、RLUSDを国際決済企業の短期借入に利用する案などが示されていました。

今回の提携では、その利用先として実際に国際送金企業への短期融資を手がけるアーフが加わり、構想段階にあった決済融資の用途を具体的な事業計画へと結びつけています。

ただし、同社が計画するネイティブ融資への移行にはXLS-65とXLS-66の有効化が必要であり、当面はRLUSDによる直接的な資金供給を進めながら、プロトコル上での融資活動の実現を目指す方針です。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.18 円)

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Source:Arf公式発表
サムネイル:Arf公式発表より引用

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