家電マニア歴40年、2000点以上の家電やサービスを“フェラーリ1台分”の自腹で試してきた元マッキンゼーの経済評論家、勝間和代さん。話題作『仕事と人生を変える 勝間家電』では、忙しく働くビジネスパーソンに向けて、テクノロジーを活用し作業コストを最小化、生産性を高める暮らし方を提案しています。
今回は、同書から、生産性の高い暮らしを実現するためにおすすめの家電を紹介します。

ダイヤモンド社提供
洗濯機で洗濯乾燥できない服は買わない
洗濯は忙しい人にとって、重たい家事の1つだと思います。
私たちは自分の服も、家族の服も、リネン類や台布巾、その他についても、とにかくこまめに洗うことを求められます。
私自身は家の中のすべてのものが清潔な状態で囲まれていると、とても気分がよくなります。ホテルと同じだからでしょう。
でも仕事に家事に育児に追われると、洗濯などには大きな手間をかけられない人がほとんどだと思います。
そんなときおすすめなのは、なんと言っても「服を洗濯機に合わせて、すべてのものを洗濯乾燥できるようにする」ことです。
洗濯の手間を減らすには、少し高額にはなりますが、①乾燥までできる洗濯機を導入し、②その機械に服を合わせる、というのがおすすめです。
私自身も、洗濯機で洗濯乾燥できない服は買わないようにしたことで、外に干す手間が消え、劇的にラクになりました。
さらには洗濯物のカゴを小さいもの1つにして、それがいっぱいになる前に洗うことを習慣化していきます。
週末などにまとめて洗濯しようと思うとつらくなってしまうので、とにかく1kgとか2kgたまった段階で、すぐに洗うようにしてしまうのです。
おすすめの洗濯機メーカーは?
忙しい人は多少値は張っても、服が縮まずにきれいに洗えて、たいがいの服が乾燥できる洗濯機しか選ばないようにするのがおすすめです。
洗剤に関しては自動投入一択。
自動投入がない洗濯機だと、いちいちキャップで測って入れる手間がかかるため、一瞬の手間がハードル行動になって、私たちの洗濯を妨げるからです。
洗濯機はいろいろなメーカーから出ていますが、私はパナソニックの全自動洗濯機を気に入って使っています。
新しい家に引っ越したとき、パナソニックのこの洗剤自動投入の洗濯乾燥機を選んだら生活が激変しました。
外干し不要で手軽に洗濯できるので、洗濯物が家にたまらず、常にきれいなものが家に溢れ、洗濯物を干すスペースも不要、梅雨時期なども家の中が狭くならず、汚れ物もためないので匂いもありません。
この洗濯機には「ジェット乾燥」や「ソフト乾燥」という仕組みがあって、一般的にはアイロンがけをしたり、おしゃれ着としていちいち外に干さなければいけないものまで、およそ縮まず洗えるようになっています。
他のメーカーも使ったことがありますが、音がうるさかったり、汚れが落ちにくかったり、縮んでしまったりと、さまざまな不自由があったのですが、これを使ってほぼそれが解消しました。
事実、某メーカーの洗濯機開発部長さんとお話ししたときも「いつもパナソニックをベンチマークにして開発をする」と話していました。
それくらいパナソニックの洗濯乾燥機は、現在、優秀だということです。
「コード式」の掃除機を勧める理由
基本的な掃除はすべてルンバとクイックルワイパーの組み合わせで行いますが、食べ物をこぼしたときなど急いでスポット的に行う掃除については、掃除機が便利です。
このスポット掃除機を選ぶとき、私たちがついやってしまうことは、「コードレス」「充電(バッテリー)式」の掃除機を選ぼうとすることです。
実はバッテリーで稼働する掃除機は、技術上どうしてもモーターの仕事量を十分に確保することができないため効率が非常に悪く、だからルンバもあんなに時間がかかるのです。
ですから、どんなに高価な充電式掃除機(たとえばダイソンなども)を買ったとしても、短時間使用を目的としたバッテリー式掃除機には期待するほどの吸引力はなく、かえって充電の手間ばかりかかります。
そうであるなら初めから、安価なコード式掃除機で十分です。
吸引力は「吸引仕事率」で見ることができ「W」で表示されるので、掃除機を吸引力で選んで買いたい人はこの数字を見ればいいのですが、ちなみに私が持っているコード式掃除機は7000円台で200W。
ダイソンは最上位機種のみHighで240Wですが、それ以外はこれより低いです。
充電式の掃除機は、構造上、大した仕事量が期待できないことと、無意識に充電の手間を考えて一瞬手が止まったり、充電忘れですぐ稼働できないと掃除をあきらめてしまいます。
さらには年月が経つと、だんだんとバッテリーが劣化するため、最終的には充電池の取り替えや本体の買い替えが必要になってくるので非効率です。
充電式は手間がかかるし性能が低い?
スマホなどどうしても移動させる必要があるものは充電式でいいですが、それ以外は、私はコード式で構わないと思っています。
たとえば私は、家で使っている「マウス」や「マイク」もすべてコード式にしています。
充電式はとにかく手間がかかる割に性能が低い、と思ってください。
唯一のメリットは持ち運べることだけなので、掃除機も使う範囲をカバーできるならコード式にして、長さが足りない場合は、長い延長コードで動かせばいいのです。
本書はテクノロジーについていろいろ解説していますが、残念ながらバッテリーのテクノロジーは、いまだ芳しく進展していないエリアの1つです。
もちろんリチウムイオン電池やニッケル水素電池など、新しいバッテリー技術がたくさんできてきてはいるのですが、通常の電源線(コード)をつないで電気を供給する仕組みに比べると、まだまだ非力です。
いまだ充電式の冷蔵庫や電子レンジ、エアコンがほぼないのはそのせいです。
ある程度安定してたくさんの電力を供給することを考えると、バッテリー駆動は向いていないのです。
「高い=優秀」ではない
コードレスはなんでも優秀であるかのようなイメージがあるでしょうが、コードレスは基本的に「高くて非力」だと思ってください。
量販店がコードレス製品をすすめるのは、その方が単価が高いからです。
私たちはそんなに巨大な屋敷に住んでいるわけではありませんので、電源が届く範囲で使えれば十分ならコード式でいいのです。
どうしても私たちは「高いものは性能がよく、安いものは性能が悪い」と思いがちですが、テクノロジーにも原価の違いがありますので、必ずしも高いものが性能がいいわけではありません。
(勝間和代『仕事と人生を変える 勝間家電』ダイヤモンド社刊から抜粋、編集しています。本では商品のメーカーや型番も詳しく紹介しています)

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