地下には植物を支える「菌類ネットワーク」がある
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部植物は地面に根を張って生きています。
しかし、根だけで土の中すべてを探れるわけではありません。
そこで重要になるのが「アーバスキュラー菌根菌(AM菌)」と呼ばれる菌類です。
AM菌は、菌糸と呼ばれる細い糸状の構造を地中に伸ばし、植物の根とつながります。
この菌糸は、人間の髪の毛よりもはるかに細く、土のすき間を縫うように広がっていきます。
そして植物に、水やリン、窒素などの栄養を届けます。
一方、植物は光合成によって作った炭素を菌類に渡します。
つまりAM菌と植物は、地下で「栄養と炭素の取引」をしているのです。
この関係は非常に古く、植物が陸上へ進出していく過程でも重要な役割を果たしたと考えられています。
現在でも、地球上の植物種のおよそ70%が、こうした菌根菌との共生関係を結んでいます。
たとえるなら、植物の根は自宅の玄関です。
そして菌糸ネットワークは、その先に広がる道路網や配管のようなものです。
根だけでは届かない遠くの資源を、菌類が細い糸の道を使って運んでくれるのです。
しかし、このネットワークは地面の中に隠れているため、これまで「どこに、どれくらい存在するのか」はよく分かっていませんでした。
菌類が重要であることは分かっていても、地球全体で見たときの規模は、ほとんど見えないままだったのです。






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