在韓米軍基地の近くでスパイ行為か、中国退役軍人の男2人を逮捕 通信傍受も

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ソウル(CNN) 韓国軍や活動や在韓米軍の様子を偵察しようとしたとして、中国の退役軍人2人がスパイ容疑で逮捕されたことが分かった。2件の事件は別件。

一つ目の事件で逮捕された男は、米国の戦闘機が配備されている空軍基地のそばで、航空通信を傍受した疑いが持たれている。もう一つの事件では、米韓合同演習に関する情報が不正に入手された疑いがある。

韓国はアジアにおける米国の主要同盟国で、米国外で最大規模の軍事施設を擁する。

2人とも利敵行為の罪に問われている。CNNがコメントを求めたところ、中国外務省は「状況を把握していない」との回答だった。

軍事演習に関する情報

韓国系中国人の40代の男は2022年、首都ソウル南方の平沢にあるキャンプ・ハンフリーズで勤務していた韓国人女性と個人的な関係を築いたとされる。

キャンプ・ハンフリーズには在韓米軍や他の主要コマンドが駐留する。朝鮮半島における米軍の作戦や即応態勢の要だ。

韓国メディアの報道では、男は基地に関する軍事情報を得るため、女性に金銭を渡していた。

京畿南部警察庁の国家安全保障捜査部門によると、男は「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」を含む米韓合同演習や、指揮官の異動に関する情報を入手していたという。

乙支フリーダムシールドは、米韓の共同防衛能力と即応態勢の強化を目的に毎年実施されている。当局は事件について米軍に通知した。今年の乙支フリーダム・シールドは来週始まる予定だ。

空港で通信を傍受

警察によると、2件目の事件には、中国軍に以前所属していた60代の男が関与した。

男はソウルの南約180キロに位置する全羅北道の群山空港付近で、ソフトウェア無線(SDR)を使用して通信を傍受した疑いが持たれている。10日、利敵行為や通信秘密保護法違反の疑いで逮捕された。

群山空軍基地で行われた演習での韓国空軍のKF16戦闘機=2022年10月31日、韓国・群山/South Korean Defense Ministry/Getty Images
群山空軍基地で行われた演習での韓国空軍のKF16戦闘機=2022年10月31日、韓国・群山/South Korean Defense Ministry/Getty Images

群山空港は群山空軍基地の近くに位置する軍民共用の空港。群山空軍基地は米空軍第8戦闘航空団の拠点となっている。

警察によると、男は24年1月から観光ビザで何度か韓国に入国し、そのたびに1週間ほど滞在していた。

男は空港近くのホテルに宿泊し、小型のSDRを使用して軍事通信を傍受した疑いが持たれている。

警察によると、男は取り調べに対し、「軍事関係の通信を聞くのが趣味だ」と供述したという。警察は傍受された通信の内容を解析し、情報が中国に送られていなかったか確認を進めている。

韓国国防省と在韓米軍はコメントを控えた。

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