【分析】ホルムズ海峡巡るめまぐるしい動き、激動の24時間はどう展開したのか

3 時間前 1

(CNN) たった1日で状況は大きく変わった。米イラン間の停戦が失効に近づく中、17日のこの時間帯には、ホルムズ海峡を通過する船は増加に向かうだろうと考えた人がいても無理はなかったかもしれない。

トランプ米大統領は17日、イラン政府からの発表を熱烈に歓迎。ホルムズ海峡は「完全開放され、完全な通航に向けた準備が整った。感謝する!」と表明した。

イランのアラグチ外相はX(旧ツイッター)で海峡の完全な再開を示唆する一方、航路はイランが調整すると付言していた。この投稿を受け、原油価格は数時間で10%下落したものの、時間の経過とともに厳しい見方が浮上。半国営タスニム通信は「通航の条件や詳細、仕組みに関して様々な曖昧(あいまい)さを生じさせた」として、アラグチ氏を批判した。

トランプ氏はその後、イランとの「取引」が完了するまで、イランの港湾に対する米国の封鎖は「全面的に」継続されるとの見通しを示した。

そして24時間後、今度はイスラム革命防衛隊が、イランの港湾に対する米国の封鎖継続を理由に、再びホルムズ海峡を封鎖した。

革命防衛隊は声明で「ホルムズ海峡への接近は敵との協力行為とみなされ、違反する船舶は攻撃対象になる」と説明した。

世界有数の通航量を持つホルムズ海峡が再開されるかもしれない束(つか)の間の希望が消えた今、米国とイランの間には、(もしかしたら)再協議を行う準備を進めているという以外に、ほとんど何も合意点がないように見える。

イラン軍は18日、米国による封鎖が続く限り、商船の通航は厳しく制限されると表明。この点を強調するように、オマーン沖約32キロの海域で船舶2隻が銃撃を受けた。タンカーの船長によると、最初の攻撃にはイランの攻撃艇が関与したとされる。

さらに、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師によるとものとされる異例の声明では、イランの「勇猛な海軍は敵に新たな苦い敗北を味わわせる準備ができている」と表明した。モジタバ師は父親の後任に選出されてから6週間、公の場に姿を見せていない。

トランプ氏は18日、イランとの協議はごく順調だと改めて強調しつつ、米国は脅しには屈しないと主張した。イランの強力な国家安全保障最高評議会は、米国からの「新しい提案」を検討中だが、まだ回答は行っていないとしている。

ホルムズ海峡の通航に加え、イランの高濃縮ウランの引き渡しや撤去、継続中の濃縮プログラムを巡っても、双方の隔たりは依然大きい。

停戦はあとわずか3日で失効する。トランプ氏は停戦が延長されるかどうかは分からないとの立場だ。

トランプ氏は17日、「もしかしたら延長しないかもしれない。そうなれば封鎖が続き、残念ながら我々は再び爆弾を投下せざるを得なくなるだろう」と発言した。

イラン政権に妥協する気配は見えない。軍将官のモハンマド・ナクディ氏は18日、「戦争が再開した場合、2026年5月が製造日のミサイルを使用する」と述べた。

「我々は石油生産を停止することもできるが、世界に混乱をもたらすことは我々の望みではなかったため、忍耐強く行動してきた」(ナクディ氏)

イランの情報筋はCNNに2回目の協議が来週開催される見通しだと述べたものの、停戦失効が21日に迫る中、米国はまだ再協議の計画について公式には確認していない。

ただ、水面下で激しい議論が交わされている兆候はある。米首都ワシントンでは18日午後、ヘグセス国防長官やラトクリフ中央情報局(CIA)長官、米軍統合参謀本部議長を含む高官がホワイトハウスに到着する様子が目撃された。

本稿はCNNのティム・リスター記者とマックス・ソルトマン記者による分析記事です。

記事全体を読む