(CNN) 米国のトランプ大統領がイラン側を怒らせ、難しい協議を混乱に陥れたのは今回が初めてではない。
トランプ氏は21日、イランに対し爆撃を再開すると述べ、外交以外の手段をちらつかせた。バンス米副大統領が「新たな一歩を踏み出し、イランの人々との関係を変革する」ためトランプ氏から「外交」任務を託され、派遣されたと述べた直後のことだった。
スイスの高級ホテル「ビュルゲンシュトック・ホテル」で開かれている協議に詳しい情報筋によると、イラン側が米国と仲介役のパキスタン、カタールとの4者協議から撤退しようとしているように見える中、この日は「投稿には良くない日」だった。
トランプ氏の脅しからほどなくして、イラン代表団を率いるガリバフ国会議長はX(旧ツイッター)に「米国は言葉に気をつけた方がいい。わが軍には別の形で対応する用意がある」と書き込んだ。
イラン側の情報筋はCNNに対し、米イラン間の交渉はトランプ氏の脅しを受けて膠着(こうちゃく)しているものの、終わったわけではないと語った。関係者らを協議に戻すための対話は水面下で続いているという。
イランがホルムズ海峡の閉鎖を表明し、トランプ氏にレバノンでの停戦履行を求めたことで、もともと不安定な状態にあった外交は、双方が戦争再開をほのめかす事態へと急速にエスカレートした。
トランプ氏は、イランがレバノンを拠点とする親イラン武装組織ヒズボラを抑え込まなければ「イランを再び非常に激しく攻撃する」と述べた。トランプ氏はレバノンでの暴力激化の原因がヒズボラにあるとしている。また、バンス氏と協議するイラン側の代表団に対しては、ホルムズ海峡を開放しなければ決して国に帰ることはできないと脅した。
トランプ氏の介入が協議を頓挫させた例は4月にもみられた。同氏はイランが高濃縮ウランを米国に引き渡し、核爆弾を決して製造しないと述べたが、イランはこの主張を否定。ただでさえ進展の遅かった協議は勢いを失った。
当時はパキスタンの仲介役がイラン側を説得してなんとか交渉継続にこぎ着けた。パキスタンは今回もまた同じ役回りに戻ることになる。
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本稿はCNNのニック・ロバートソン記者による分析記事です。

2 時間前
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