(CNN) 英仏海峡でロシアの軍艦がヨットに警告射撃を行った問題で、スターマー英首相は17日、ロシア艦の乗組員を「無謀」と批判した。ヨットに乗船していた英国人は今回の出来事について「全くもって不要」だったと指摘している。
スターマー氏はフランスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で演説を行い、ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロビチ」が関与した今回の出来事について「深く憂慮すべきこと」だとの認識を示した。
「起きてはならない出来事だった。無謀な行為であり、ヨットに乗っていたカップルは怖かったに違いない」とも指摘した。
英船籍のヨット「ブライト・フューチャー」で夫と一緒に公海を航行していたジェーン・ケルビーさんは、「衝突するような進路では絶対になかった」と振り返った。
ケルビーさんが英BBCとの16日のインタビューで語ったところによると、ロシア海軍の艦艇は「『こちらが見えているか』という意味の警笛を5回鳴らした」という。
「私たちは直ちに左舷側へ2度舵(かじ)を切り、意図的に進路を変更したこと、つまり彼らを認識したことが伝わるようにした」と語った。
「1分ほど経過した後、彼らは再び警笛を5回鳴らし、直後に小火器を4~5回発射した」とケルビーさん。ヨットを狙ったわけではなく、警告射撃のように見えたと付け足した。
状況を考慮すると、射撃は「全くもって不要」だったというのがケルビーさんの見方だ。
「私たちに関して言えば、射撃が始まるまで何も問題なかった」(ケルビーさん)
ロシア国防省の説明では、フリゲートの乗組員はヨットが自艦と衝突する進路をたどっているように見えたことから、数百メートル前方で警告射撃を行ったとされる。
ロシア国防省の声明によると、乗組員はヨットが自艦の「至近距離」に接近しかねない「危険な進路」を取っていると判断。
ヨットの乗船者に無線で数回連絡を試みたものの応答がなく、ヨットが進路を変更しなかったため、注意を引くために信号弾を発射した。
ロシア国防省によると、ヨットは「危険な接近」を続け、距離が150メートル近くまで縮まった時点で、フリゲートの艦長は「艦載の小火器でヨットの進路に沿って警告射撃を行うことを決定」した。その後、ヨットは進路を変更してロシア艦から離れたという。
ロシア国防省は「フリゲート『アドミラル・グリゴロビチ』の乗組員は国際海事規則に厳格に従って対応し、事故防止に必要なあらゆる措置を講じた」としている。

3 時間前
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