(CNN) 2022年からロシアで拘束されている米国人ロバート・ギルマン氏(32)の健康状態に懸念が高まっている。支援者は、身体的・心理的な拷問を受けていると主張する。
家族を支援する団体の最高戦略責任者エリック・レブソン氏によると、ギルマン氏は6週間以上前に解離性昏迷に陥り、「死にひんしている」という。
米国務省の報道官は7日、ギルマン氏の「健康状態とロシアでの拘束が続いている事態を深く懸念している」と述べた。「こうした健康上の懸念を踏まえ、米政府はギルマン氏の件をロシア政府に繰り返し提起し、人道的理由にもとづく釈放を求めている」
退役海兵隊員のギルマン氏は、向精神薬の服用を強要されたほか、家族が暴行を受けた、米国から見捨てられたなどのうそを聞かされたと、レブソン氏はCNNに語った。
6週間以上前に「解離性昏迷に陥り」、刑務所内の病院から一般病院の精神科病棟に移送されたという。
レブソン氏が得た情報によると、現在は「身体的に意識がないにもかかわらず」病院のベッドに手錠でつながれ、チューブを通じて栄養を与えられている。
一般病院に移されて以降、ギルマン氏の弁護士も母親も面会を許可されていない。母親はロシアの裁判所から息子との面会を認められ渡航していた。
レブソン氏はこうした事実から「ギルマン氏がすでに死亡しているか、あるいはオットー・ワームビア氏のような状況に陥っている可能性がある」と強い懸念を示している。
大学生だった米国人のワームビア氏は北朝鮮で17カ月間拘束されたのち、17年に深刻な脳障害を負った状態で帰国し、その後1週間足らずで死亡した。家族は、拷問を受け植物状態にされたと考えていた。
ロシアで拘束中の米国人が死亡したとなれば、トランプ政権が改善を模索してきた困難な米ロ関係は試練に直面する。
ギルマン氏の家族によると、米国のルビオ国務長官は7月下旬にフィリピンで行われたロシアのラブロフ外相との会談で、ギルマン氏の件をとりあげた。
ギルマン氏は22年1月に拘束された。ロシア側は、ギルマン氏が酒に酔って警察官とトラブルになったと主張したが、レブソン氏はこれを否定。警察官に殴られて具合が悪くなったギルマン氏が、誤って警察官を蹴ったと説明している。
ギルマン氏には4年6カ月の禁錮刑が言い渡された。ロシアで逮捕された米国の退役海兵隊員はほかにも複数いる。

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