ロンドン(CNN) 英国で先週、少女2人に対するレイプで有罪になった10代の少年3人に実刑ではなく、地域社会内での更生を命じる判決があり、全国的な批判の声が上がっている。
スターマー英首相はこの判決を「心が痛む」「がく然とした」と形容。司法長官は24日に事件を控訴審に差し戻し、再度審理が行われることになった。
地域社会内での更生を命じた判決について問われたスターマー氏は、「この判決を見聞きした誰もが心を痛めると思う」とコメント。「政治家としても父親としても心が痛む」と言い添えた。
事件を控訴審に差し戻して再審査することについては、「明らかに正しい結論だ」と指摘した。

英国のスターマー首相=26日、英ブライトン/Gareth Fuller/Pool/Reuters
2件の襲撃はイングランド南部の小さな町フォーディングブリッジで発生した。相次ぐ事件は国民に衝撃を与え、「不当に寛大な量刑」の見直しを求める制度に基づき多くの申し立てが寄せられた。この制度では、誰でも司法長官に量刑の再審査を求めることができる。
被害者の1人(当時15)は少年のうち1人とデートのため待ち合わせした後、道路下の川沿いで他の少年2人にレイプされた。検察は法廷で、1時間半に及ぶ犯行の様子を収めた動画がSNSで拡散されたと明らかにした。
もう1人の被害者(当時14)は刃物で脅され、行き先を追跡できないように携帯電話と紛失防止タグ「エアタグ」を店に預けることを強要された。人里離れた野原へ連れて行かれて被告2人にレイプされ、やはり犯行の様子が撮影された。

英検察が撮影した写真。エイボン川沿いの道路下の道が写っている/Crown Prosecution Service
フランスのレイプ被害者、ジゼル・ペリコさんは英BBCに対し、3人の少年が実刑を免れたことにがく然としたとコメント。「被害者が決して癒(い)えることのない深い苦しみを味わっているというのに、これらの人物が再び自由の身になったことに衝撃を受けている」「レイプは犯罪であり、司法には不可欠な役割がある。司法が存在するのは、実際に犯罪を名指して被害者の苦しみを認め、処罰なしで済ませてはならないと記憶にとどめるためだ」と訴えた。
犯行当時14歳と15歳だった少年2人には、180日間の「集中的な監督と監視」を伴う3年間の「青少年更生命令」が言い渡された。当時13歳だった3人目の少年(現在14)は2度目の襲撃をほう助・教唆したとして、1年半の「青少年更生命令」を言い渡された。少年のうち2人は児童のわいせつ画像を撮影した罪でも有罪となった。
量刑言い渡し際、判事は「この子たちを不必要に犯罪者扱いすることは避けたい」と述べていた。

3 時間前
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