(CNN) 米国のワイルズ首席補佐官と、トランプ大統領の最側近であるパテル連邦捜査局(FBI)長官は先週、自らホワイトハウスでの大規模な調査を指揮した。カタールから贈られ、新たなエアフォースワン(大統領専用機)として使用されている航空機の安全上の不備について情報を漏らした政府内の人物を特定する目的。一部の当局者はホワイトハウスの敷地内で捜査担当者に携帯電話を提出するよう求められたという。事情に詳しい複数の情報筋がCNNに明らかにした。
情報筋は、トランプ氏が新型機の情報流出に激怒したといい、政権がただちに徹底的な漏えい調査を立ち上げたことで政府内には混乱が広まった。調査が進む中、連邦政府機関の少なくとも一つは職員宛てのメールで、外部機関から情報や端末の提供を求められた場合にはただちに所属機関の弁護士に連絡する必要があると警告した。情報筋の1人がCNNに語った。
パテル氏が調査の陣頭指揮をとったのは10日。翌日11日に米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が、新型機の安全上の懸念を報じた同紙記者4人に司法省から召喚状が出されたと報じたことで調査は公になった。
捜査担当者は携帯電話の提出を求めただけでなく、トランプ氏に同行していた人物や今回の外遊に関与した人物にも情報提供を求めており、対象には複数の政府機関の当局者が含まれていた。端末の提出を求められた当局者全員がそれに応じたわけではないという。
この動きは、ホワイトハウスが法執行機関の調査にどれほど影響力を及ぼそうとしていたかを示している。司法省が歴史的に保ってきた独立性を大きく損なう行為だが、トランプ政権ではある程度常態化している。CNNは以前、トランプ氏が漏えい調査についてパテル氏と電話で話していたとも報じている。
ホワイトハウス当局者は「大統領やスタッフ、同行する報道陣の安全を脅かす情報漏えいは危険であり、国家安全保障上の脅威だ。ホワイトハウスはこうした漏えいを深刻に受け止めており、関係者を特定し、再発を防ぐため、法にのっとったあらゆる措置を講じる」と述べた。
トランプ氏が先週、トルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を離れる直前に突如、新型機を英国のミルデンホール空軍基地に先に向かわせると発表したことで、カタール寄贈機をめぐる懸念は話題となった。トランプ氏はSNSで、航空機の変更は同基地に駐留する米軍関係者に「航空機を見学する機会」を与えるためにすぎないと説明した。
安全上の理由で機体を変更したとの見方をトランプ氏は一蹴したが、情報筋はCNNなどに対し、安全上の理由だったと語っている。
トランプ氏が首脳会議のためトルコに向かった後、安全性の評価が変わり、ワイルズ氏からトランプ氏に旧型機で出国する必要があると説明したという。カタール機には防御能力が急きょ追加されたが、外遊する大統領を守るために建造された旧型機ほど安全ではなかったとされる。
ある当局者は以前CNNに対し、軍やシークレットサービス(大統領警護隊)の間では、カタールから贈られたボーイング747型機の運用開始が「性急だった」と広く受け止められていると語っていた。一方、この当局者によると、トランプ氏が第1次政権時代に再交渉した契約に基づき調達された新型機2機の納入は大幅に遅れており、運用開始は少なくとも2028年以降になる見通し。
旧型機と新型機の安全性の具体的な違いは完全には明らかになっていない。

4 時間前
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