ホワイトハウス、スミソニアン博物館が左派イデオロギーを推進していると批判

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2019年4月3日、ワシントンD.C.のナショナル・モールにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館。(AP通信/パブロ・マルティネス・モンシバイス撮影)

2019年4月3日、ワシントンD.C.のナショナル・モールにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館。(AP通信/パブロ・マルティネス・モンシバイス撮影)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Monday, July 6, 2026

 ホワイトハウスは週末、スミソニアン協会が極左イデオロギーに合わせて歴史を歪(ゆが)めていると厳しく非難する報告書を公表し、世界最大の博物館・研究機関である同協会が、もはや米国の歴史を正しく語る存在として信頼できないと主張した。

 ホワイトハウス国内政策会議が発表した162ページの報告書は、特にスミソニアン協会とその傘下の国立アメリカ歴史博物館を批判し、両者が米国の歴史を貶(おとし)めるための政治的な道具になっていると指摘した。

 報告書のタイトルは 「アメリカの物語を守る――スミソニアン協会国立アメリカ歴史博物館におけるイデオロギー支配がいかにわれわれの遺産を消し去っているか」 である。報告書は、同博物館が反白人バイアスを抱え、建国の父たちの勇気を過小評価し、国家誕生の歴史を歪曲(わいきょく)していると非難している。また、同博物館の使命は「純粋な歴史教育と学術研究」から、「国家を変革しようとする過激な政治活動」へと変質したと主張している。

 これに対し、スミソニアン協会の報道担当者は報告書の主張に反論した。

 「180年以上にわたり、スミソニアン協会は非党派的で独立した学術研究を通じて米国民に奉仕してきた。そして今後もその姿勢を維持していく」

 一方、全米最大の歴史学者団体であるアメリカ歴史学会は、この報告書は移民、LGBTQコミュニティー、労働者、有色人種、障害者の歴史を無視した歴史観をスミソニアン協会に押し付けようとする試みだと非難した。

 他方で、ホワイトハウスがスミソニアン協会の「リベラルな歴史の書き換え」を批判したことを歓迎する声もあった。

 ヘリテージ財団の上級研究員マイク・ゴンザレス氏は、この報告書の公表はもっと早くに行われているべきものだったと述べた。同氏によれば、スミソニアン協会が提示するアメリカ像は、若い世代に対して「米国は悪い国だ」と教え込むリベラルな思想教育を反映しているという。

 スミソニアン協会の年間予算約10億㌦のうち、およそ62%は連邦政府から拠出されており、その中には連邦議会が直接割り当てた納税者資金も含まれる。トランプ氏は2026会計年度の予算を約12%削減することを提案したが、議会はそれを認めなかった。

 報告書では、具体的な展示が問題として取り上げられている。例えば、同協会の学習プログラムの一部では、「白人性」について、「不平等、排除、暴力の構造を常態化し再生産する権力システム」と説明している。

 報告書はまた、スミソニアン協会が米国史の重要な部分を省略していると批判した。報告書によれば、米建国、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファソン、その他の建国の父たち、大陸会議、ピルグリム(清教徒移民)、ピューリタン(清教徒)、そして米独立革命の主要な出来事を専門的に扱う大規模な展示は存在しないという。

 その代わりに、多くの建国の父たちが主に奴隷制との関わりを通して描かれているとしている。その中には、ベンジャミン・フランクリンの多くの発明は奴隷制によって「可能になった」とする主張も含まれている。

 報告書が問題視しているその他の展示には、次のようなものがある。

 ・クリストファー・コロンブスを「奴隷商人」「人殺し」「殺人者」「泥棒」と表現した展示。

 ・建国の父たちが思い描いたのは「機会と自由だった――しかし、それは一部の人々のためだけだった」と説明する展示。

 ・銃規制を訴える集会「マーチ・フォー・アワー・ライブズ」を全面的に取り上げた展示。

 ・「多様な声、一つの国家」と題された展示。報告書は、この展示について、不法移民は米国における市民権、投票権、そして「帰属意識」を持つ権利があると来館者に納得させることを目的としていると主張している。

 ・トランスジェンダー活動家のジャズ・ジェニングスさんを扱った展示。そこでは「彼女はいつも、自分は男の子の体の中に閉じ込められた女の子だと分かっていた」「私は本来女の子であるはずなのに、男の子とされていた」という発言が引用されている。

 ・男性になりたいと願う少女の日記を展示したもの。そこには、自分が男性になりたいという願望や、毎晩神に男性器を授けてくれるよう祈っているという記述の抜粋が含まれている。

 報告書はさらに、博物館長のアンシア・M・ハーティグ氏に責任があるとし、彼女がスミソニアン協会を利用して、「愛国心を育むという博物館本来の設立目的に反する、高度にイデオロギー的な政治的主張を推進している」と非難している。

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