耐震実験のセンサーを脚と輪に付けて回した
フラフープを回す人です。今回の研究が突き止めようとしたのは、体のどの動きが輪を回すのに欠かせないのか、ということでした。Credit: Brian Holland / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)これまでの研究では、フラフープを回す体の動きは2組に分かれると考えられてきました。
前後に揺れる動きが輪を体のまわりに回し、上下に弾む動きが輪を持ち上げて浮かせる、という見方です。
この考えは、ここ20年ほど通説とされてきました。
ただしその結論は、膨大な記録から目立つパターンだけを取り出す計算法(主成分分析)で導かれたものでした。
UCバークレーで機械工学を教えるオリバー・オライリー教授らは、当初この先行研究を土台にするつもりでした。
狙いは、体のどの動きがフラフープに欠かせないのかを突き止めることです。
オライリー教授は、靴ひもがほどけるしくみや、『スター・ウォーズ』の球体ロボットBB-8の転がり方を物理で調べてきた研究者です。
輪を回したのは、構造工学の研究者で、元体操選手のクリスタル・チャーン氏です。
チャーン氏がふだん建物の模型の揺れを測るのに使うセンサーを、輪に1個、右脚に3個取り付けました。
クリスマスマーケットでフラフープを回す人です(トットネスのクリスマスマーケット)。実験の様子ではありませんが、今回の研究では、こうして回る輪と脚の動きを1秒に120回記録しました。Credit: Derek Harper / Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)右脚では、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の中ほど、足の甲の骨(中足骨)に1個ずつ付けています。
使った輪は半径41.5センチ、重さ243グラムで、センサーは1個11.2グラムです。
1秒に120回、回転の速さや加速度などを記録します。
腰にも付けたかったのですが、回る輪にずっと当たってしまうため、測れませんでした。
胴体にも付けて試しましたが、回転の動きがほとんど記録されなかったため、測る場所から外しています。
実験はいつも同じ木の床の上で行い、チャーン氏は足と床の滑り方をそろえるため靴下だけで立ちました。
フラフープは1回20〜30秒、合わせて9回回しました。
分析には、そのうち輪が安定して回っていた10〜15秒ほどの区間を使っています。
こうして、脚と輪の動きを同時に細かくとらえた記録がそろいました。







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