ネパール洪水に見舞われたトンネルから脱出した水力発電作業員、多数の仲間失う

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(CNN) ネパールのトリシュリ川沿いのトンネルで作業していたラム・チャンドラさんは暗闇の中押し寄せる水やコンクリート、がれきに足をすくわれそうになりながら天井に取り付けられていた横木の一つにしがみついた。

とっさの行動が命を救った可能性が高い。

チャンドラさんと一緒にいた数人の同僚たちは、トンネルの出口から数百メートルの場所にいた。

「水位が上がっていて、脚を動かすのは難しかった。あの横木から手を離したら、落下していただろう」

チャンドラさんは金属板をしっかりとつかんで足場にし、仲間同士でそれを回しながら、6時間かけて横木を一つずつ伝って出口へと進んだ。

外に出たころには、水に服をはぎとられていた。

日光のもとで一行が目にしたのは、洪水が残した壊滅的な破壊の跡だった。眼下ではなお川が激しく流れ、がれきや氷、泥で暗く濁っていた。

行方不明者の中には、チャンドラさんのような水力発電事業の作業員900人超も含まれている。作業員279人は救助されたか、泥まみれのトンネルをなんとか歩いて脱出した。しかし、残る人々は閉じ込められたままだと懸念されている。

トリシュリ3A水力発電所では、捜索隊が夜通し30日まで作業を続け、空気を送り込み、食料を投下するための穴を開けた。トンネル内に閉じ込められている可能性のある人たちと接触することを期待してのことだった。

生存者は少数

マダン・シン・ブダさんは、第2アッパー・トリシュリトンネルでの夜勤を終えたところで、洪水に見舞われた。

「外に目をやったら水が見えたので、丘を駆け上がり始めた」とブダさんは30日、災害現場からヘリコプターで搬送された後、CNNに語った。

「丘は岩だらけで、その間に草が生えていた。その草につかまってよじ登った。上まで登れなかった人は流されていった」

その後、混乱の中、必死に同僚を捜し始めた。

CNNが話を聞いたブダさんや、チャンドラさん、救助された水力発電作業員約15人は、ネパール西端のジュムラ出身だ。急斜面にトウモロコシの段々畑が広がる、人々の結びつきが強い集落で、災害が起きた場所とは別世界のように感じられる。

一行は全員、親族か友人を失っていた。

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