(CNN) 米連邦通信委員会(FCC)をまるで自身の私的な執行機関のように扱うトランプ大統領は30日、ソーシャルメディア上で、NBCの番組司会者を務めるクリステン・ウェルカー氏について、「FCCに報告し、叱責または処罰を求める」考えを明らかにした。ウェルカー氏の手掛ける番組の内容が好ましくないとしている。
別の投稿では、「偽の世論調査」に対してすべて大文字で不満を表明。「何らかの対策を講じる必要がある」として、「FCCの出番だ!」と付け加えた。
これらの投稿を通じてトランプ氏は、これまでで最も露骨なやり方でFCCに指示を与え、自らの願望を果たそうとしている。FCCのブレンダン・カー委員長は、トランプ氏が任命した自らの側近。カー氏はこの件に関するCNNのコメント要請に回答しなかった。
トランプ氏の投稿によれば、中間選挙に向けた共和党の予備選挙を巡って、ウェルカー氏はトランプ氏が候補者を推薦しても「結果はまちまち」だと口にしたという。実際には自分の推薦が候補者の勝利につながっていると主張するトランプ氏は「公共の電波を自由に利用できる人物が、こんな発言をして許されるのか?」と疑問を呈した。
このような問題に関して、FCCの権限は限られている。FCC自身のウェブサイトにも「どのような内容であれ、特定の見解の放送を阻止することはできない」と明記されている。したがって、ウェルカー氏に「処罰」を下すことは、歴史的に見て実現不可能なはずだ。
しかしカー氏はこれまで、メディア組織への攻撃を求めるトランプ氏の呼び掛けに迅速に対応してきた。とりわけABCをはじめとする一部のFCC加盟局に対しては、実際に強硬な措置を講じている。ABCの親会社のディズニーは今月、FCCを相手取り、表現と報道の自由を保障した合衆国憲法修正第1条への違反で訴訟を起こしている。
FCC委員で唯一の民主党員であるアンナ・ゴメス氏は、トランプ氏の投稿に対し、「FCCには、現政権が気に入らないジャーナリストを罰する権限はない」と反論。X(旧ツイッター)に「報道の自由に対するこうした脅威は危険だ。民主主義の基盤を揺るがすものであり、あってはならない」と書き込んだ。
ウェルカー氏の当該の発言は、NBCの首都ワシントン支局で自身の番組「ミート・ザ・プレス」を宣伝する際に出たもの。「結果はまちまち」というその内容は、最近のNBCの報道で裏付けられている。同局は今月、「トランプ氏が支援した下院議員候補と州知事候補6人が予備選で敗退した」と伝えていた。
CNNをはじめとする他の報道機関も、トランプ氏の最近の支持表明実績については「勝敗が入り混じっている」と評している。

2 時間前
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