(CNN) 下痢を引き起こす寄生虫感染症「サイクロスポラ症」の集団感染を巡る懸念が高まる中、米国ではレタスを多用したメニューを提供するチェーン店への客足が減っている。
米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は先週、ファストフード大手タコベルの一部店舗で提供されたレタスとサイクロスポラ症の感染拡大との関連を指摘した。
消費者は公式発表の前から、今回の集団感染にタコベルが関係している可能性を警戒していたとみられる。
米調査会社プレイサー・エーアイの全国データによると、タコベルの来店客数は7月15日の時点で今年の1日当たりの平均を16.9%下回っていた。連邦保健当局が調査の一環で17日にタコベルの社名を公表すると、客足は19%近く落ち込んだ。
タコベルは先週、CNNの取材に対し、感染の恐れがあるレタスは撤去したと説明した。ただ、警戒を強める顧客の影響を受けているのはタコベルだけでなく、プレイサーによると、カバ、チョップト、パネラブレッド、チポトレ、サブウェイといった各チェーンで客足が大きく落ち込んでいる。プレイサーはモバイル端末のデータを利用して来店状況を追跡している。

テキサス州オースティンのサブウェイのサンドイッチ=2023年1月12日/Brandon Bell/Getty Images

ニューヨーク市にある地中海料理レストランチェーン「カバ」の店舗=2023年6月15日/Spencer Platt/Getty Images
プレイサーのデータによると、主に東海岸に展開するサラダチェーン、チョップトの来店客数は16日に10.9%、17日に14.3%減少した。
サブウェイも大幅な落ち込みに見舞われ、16日には1日の来店客数が感染拡大前の1日平均に比べ19.2%減少した。
一方、カバとチポトレ、パネラブレッドではいずれも、16日と17日の減少幅は10%未満にとどまった。
チポトレの食品安全などの責任者はCNNに寄せた声明で、「サイクロスポラ症を巡る調査を引き続き注視しているが、現時点では、当社が調達している食材が関連しているとは考えていない」と説明した。
今回の集団感染の原因は明らかになっていない。しかしFDAは20日、タコベルの多くの店舗にレタスを供給しているテイラーファームズが感染源の可能性が高いとの見方に変わりはないと発表した。
集団感染への懸念はあるものの、ファストカジュアルやファストフードは業界全体としては堅調だ。1日平均と比べた17日の減少幅はそれぞれ、1.1%と1.9%にとどまる。

10 時間前
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