パリ(CNN) フランス首都パリで面会したロシアのボリス・ナジェージュジン氏は、疲れた様子をみせながらも、明るさを保っていた。フランスに着いてまだ1週間あまりで、慌ただしくロシアを出国した動揺は今も残っているようだった。同氏はロシアの最高法執行機関で強大な権限を持つ連邦捜査委員会から突如出頭を求められ、刑事訴追を恐れ出国していた。
ロシアの政治に40年間関わってきたナジェージュジン氏は、出国するという選択肢を失うまで「3日の問題」だと悟ったという。「普通は、この場所に行った後、刑事訴追の書類を受け取って裁判所に行き、判決がでて刑務所、つまりレフォルトボに行くことになる」。レフォルトボはロシアで最も悪名高い刑務所で、反体制派や政治犯への過酷な扱いで知られる。
インタビュー中、ナジェージュジン氏は弁護士からの連絡を確認するため、何度も携帯電話を確認していた。
家族をロシアに残してきたが、「良い知らせは、私は生きていて、自由だということだ」と前向きに語った。
プーチン大統領の下では、他の多くの反体制派はそれほど幸運ではなかった。
突然の出国
出国の1カ月前までナジェージュジン氏は9月のロシア議会選挙に向けて活動していたが、当局は短期間のうちに厳しい措置を相次ぎ講じた。
先月10日には外国のスパイとみなされる「外国の代理人」に指定された。これは議員になれないことを意味していた。それでも選挙活動を続けると発表すると、過激派のシンボルを表示したとして行政上の容疑で逮捕された。同氏はこの主張をばかげていると評している。そして17日には少額の罰金を科された。
その前日の16日には、ロシア国民が医療からスピード違反の罰金まであらゆる用途に使う行政ポータルサイトのアカウントに、出国が禁止されたとの通知が届いていた。
3日後になって連邦捜査委員会から出頭命令が届いたが、その翌日には、出国禁止措置の通知がアカウントから「消えた」という。ナジェージュジン氏は、結果的に止められることなく出国でき、消失は意図的な合図だった可能性があるとの見方を示した。
「クレムリン(ロシア大統領府)が野党政治家に国外へ出てほしいと考えるときは、まず刑事捜査を始め、次にロシアを出る道を開く」

3 週間前
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