(CNN) 米国、カナダ、メキシコが共催するサッカー・ワールドカップ(W杯)でグループGのイランは15日、米ロサンゼルスでニュージーランドと対戦した。スタンドではイランのサポーターが、米軍によるイランの小学校への攻撃で死亡した168人の子どもたちに言及する横断幕を掲げた。
イラン南部のミナブにある小学校が攻撃を受けたのは今年2月、米国とイランとの戦争が勃発した初日のことだった。小学校が攻撃対象となったのは、米軍が近隣の海軍基地に関する古い情報を使用したことが原因である可能性が高いと関係筋は述べている。
W杯のグループ初戦に向けてイラン政府が公開したAI生成動画(Explosive Media)
対ニュージーランド戦のスタンドでは、イラン国旗と「ミナブ」の文字、犠牲になった子どもたちの人数を表す「168」の数字が掲げられた。
イラン国営放送IRIBは、SNSのテレグラムへの投稿でスタンドの画像を取り上げた。イラン政府も試合前、AI生成のプロパガンダ動画の中でこの攻撃に言及していた。
大会開催国が参加国の一つと戦争状態にあるのはW杯史上初めてだが、米国とイランは現時点で敵対行為の終結を目指す合意に達している。
試合は米国で行われているにもかかわらず、イラン代表は米当局による制限のため、拠点をメキシコに置いている。
グループ初戦のためにメキシコのティフアナから米国へ向かう前、イランサッカー連盟会長のマフディ・タージ氏はロイター通信の取材に対し、自分たちの使命は「ミナブで命を失った168人の名の下に大会に参加することだった」と語った。
この試合でイランは2度リードを奪われながらも追いつき、ニュージーランドと2―2で引き分けた。
来週は同じくロサンゼルスで行われる試合でベルギーと対戦する予定。

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