横歩きは「一度だけ」生まれた進化だった
カニの横歩きは、動物界全体で見ても非常に珍しい移動様式です。
しかし、すべてのカニが横に歩くわけではなく、中には前に歩く種類も存在します。
では、この横歩きは何度も繰り返し進化したのでしょうか。
それとも一度だけ生まれた特別な特徴なのでしょうか。
研究チームはこの疑問を解くため、50種のカニを対象に行動を観察。
円形の水槽内で10分間の移動を記録し、進行方向を分析したところ、35種が横歩き、15種が前歩きと分類されました。
さらにこのデータを、344種・10遺伝子に基づく最新の系統解析と統合し、進化の歴史を再構築しました。
その結果、横歩きは前方向に歩く祖先から「一度だけ」進化した可能性が高いことが示されました。
そしてこの動きは、その後の進化の中でほとんど失われることなく、多くのカニに受け継がれてきたと考えられます。
つまり、横歩きは何度も生まれた“ありふれた特徴”ではなく、一度の進化で成功し、そのまま広がった「当たりの戦略」だったのです。









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