イルカが「貝殻」を使って魚を捕らえる技を撮影

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魚を貝殻に追い込み、そのまま「器」にして食べる

今回観察されたのは「シェリング(shelling)」と呼ばれる特殊な狩猟行動です。

イルカは小魚を追いかけ、大きな空の巻き貝の殻へ逃げ込ませます。

そして貝殻の口に自分の吻を差し込み、そのまま殻を水面まで持ち上げます。

最後に貝殻を傾けたり振ったりすることで、中の水と一緒に魚を自分の口へ流し込むのです。

画像「シェリング」の写真/ Credit: Cassie Smith / Blue Dolphin Marine Tours / Levengood et al. (2026), Marine Mammal Science, CC BY 4.0

今回利用されていたのは、バイラーシェル(Melo amphora)という大型の巻き貝でした。

貝殻は単なる餌ではなく、魚を閉じ込めて口まで運ぶための「道具」として利用されているため、シェリングはイルカの道具使用の一例と考えられています。

実際の映像がこちら。

ただし、どのイルカでも簡単にできるわけではありません。

空の大きな貝殻がどこにあるかを知り、魚をそこへ追い込み、さらに殻をうまく操作する必要があるからです。

これまでシェリングが科学的に報告されていたのは、西オーストラリア州のシャーク湾だけでした。

ところが研究チームは2025年、クイーンズランド州ハービー湾のグレート・サンディ海洋公園で、2回にわたってシェリングを観察しました。

7月6日には「スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)」と呼ばれる成体メスが貝殻を操作する様子が撮影されました。

さらに調査を進めると、地元の観光船が2013年と2019年にも同じ地域でシェリングらしい場面を撮影していたことが判明しました。

つまり、この行動は最近突然現れたのではなく、少なくとも10年以上前から東海岸のイルカたちの間に存在していた可能性があります。

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