アマゾンの「新Fire TV Stick HD」を1週間使ってみた 感動した点と残念な点

9 時間前 2

Henry T. Casey/CNN Underscored

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(CNN) アマゾンが新型「Fire TV Stick HD」で、長らく待ち望まれていたストリーミングスティックの刷新を図った。同社はこのスティックのデザインを刷新しただけでなく、ホーム画面をアップグレードし、いくつかの目を引く新機能も導入している。残念な点としては、低価格帯の競合製品の中で最安値というわけではないことと、一部の新機能がまだ完成途上であることが挙げられる。2026年版Fire TV Stick HDを1週間試した結果を紹介しよう。

気に入った点

Henry T. Casey/CNN Underscored
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テレビまわりのごちゃつきを改善するスリムなデザイン

テレビ背面のHDMIケーブルを7本も面ファスナーや結束バンドで束ねている筆者は、ホームシアター環境がいかに収拾不能になりうるかをよく知っている。だからこそ、Fire TV Stick HDがアマゾンのスティックとして初めて、電源タップに挿すACアダプターではなくテレビのUSBポートから給電できるよう設計されたことを歓迎する。ただしこれしか使えないというわけではなく、テレビのUSBポートが埋まっている場合は、USB-Cケーブルを電源アダプターに接続する方法が同梱マニュアルに記載されている。

Fire TV Stick HDのサイズ自体もスリム化しており、テレビ背面に挿し込みやすくなった。裏に隠れるのだから大きさなど関係ないと思うかもしれないが、小さくなったことで、テレビに接続された他のHDMIケーブルと場所を奪い合わずに済む。

予想以上にサクサクした動きと新しいインターフェース

Fire TVスティック(今回のモデルはその中で最廉価版だ)に長年感じてきた不満は、ホーム画面が広告だらけで、廉価モデルほど動作がもっさりしていることだった。しかし今年はFire TVの新たなフェーズが始まり、アマゾンが導入を進める新しいインターフェースが筆者の不満の一部を払拭(ふっしょく)してくれる感じがしている。

Henry T. Casey/CNN Underscored

パフォーマンスの向上は起動直後から明らかで、同梱のAlexa対応音声認識リモコンの電源ボタンを押すとFire TV Stick HDが素早く起動することに気づいた。

ホーム画面をスクロールすると、ナビゲーションのレイテンシーがわずかに改善され、以前よりもリモコン操作が画面上の動作に少し速く反映されるのがわかった。どうやってこれを実現したのかと思うほどの速さではないが、前モデルと同じクアッドコア1.7GHzプロセッサーと8GBのメモリーを搭載しているにもかかわらず、動作がなめらかになっている点には少し感心した。ホーム画面はプライムビデオチャンネルで追加したサブスクリプションサービスとも適切に連携されているので、おすすめの作品を楽しめる。

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60ドル(約9500円)の「Fire TV Stick 4K Max」で初めて登場した新しいホーム画面は、小さなタイルを廃止した待望のアップグレードだ。以前は中央に各セクションを分けた色鮮やかなブロックが並んでいたが、みづらく感じた筆者は一度も使うことがなかった。新しい画面ではスポーツ、映画、テレビ番組などの各セクションが画面上部に配置され、見やすくなった。


気に入らなかった点

新たなスマート機能は発展途上

AI(人工知能)搭載アシスタント「Alexa+」を利用している人は、このスティックのホーム画面でAlexa+をうたっている以上、どんなクールな機能があるのか気になるところだろう。筆者が気に入っているAlexa+の機能は「Jump To」で、映画の特定の場面に飛べるようスティックに指示できる。そして今回それが搭載された。少なくとも、時々は。

まず忘れてはならないのが、Jump Toは映画専用の機能だという点だ。プライムビデオのドラマ「ザ・ボーイズ」のエピソードで特定の場面を探そうとしたときに「プライムビデオの人気の映画で試してみてください」というメッセージを受け取って初めて思い出した。

Henry T. Casey/CNN Underscored

対応している映画をプライムビデオで探しながら試してみたが、「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」の話題になった飛行機シーンや水中シーンでも機能せず、Alexaはそれらの場面を見つけられなかったと告げた。一方で動作することもあり、「ダイ・ハード」でブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーンが決めゼリフを言う場面などは確認できた。

要するに、これはクールな機能ではあるが、映画史の一部の場面でしか動作しないなら、ゲームチェンジャーとして推すのは難しい。

アマゾンが発表した、画面上のテキストを拡大して読みやすくする「Adaptive Display」機能もまだ「近日公開」の状態だ。

価格をもっと下げてほしい

最良の低価格帯ストリーミングデバイスの座をめぐる争いにおいて、30ドルのRoku Streaming Stickに対して35ドルのFire TV Stick HDを投入してくる時点でアマゾンは後れをとっている。こうしたスティックはプライムデーのようなセールで値引きされるだろうが、いつでもセールを待てるというわけではないため、定価も同じくらい重要だ。

Fire TV Stick HDのホーム画面の見た目と操作感が以前より良くなった点は評価しているが、それでもRokuスティックのホーム画面ほど広告が少ないわけでもなく、ホーム画面の半分を占める大きなカルーセルは広告を自動再生し始めるとほぼ全画面を覆う。広告攻勢を受けるために余分なお金を払いたくはない。

なお、スペックを比較する向きにとってはこのスティックがDolby VisionとDolby Atmosに対応していないことに驚きはないだろうが、少なくともHDMIパススルーでDolbyエンコードのオーディオには対応している。これらのプレミアム規格はいずれにせよ4Kと同義でもあるため、この点は気にならない。それよりも重要なのは、このスティックがBluetoothを搭載していることで、窓から入り込む外音をシャットアウトしたいときに「Bose QuietComfort Ultra 2」などのANCヘッドホンを接続できたことだ。

結論

Henry T. Casey/CNN Underscored
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新型Fire TV Stick HDは、人気シリーズの善意ある再始動の幕開けを思わせる製品で、大きな可能性を秘めているようにみえる。ただし、Adaptive Displayがまだ利用できず、Alexa+のJump To機能も期待ほど充実していない現状では、Rokuユーザーが乗り換えを検討するタイミングではない。

アマゾンのエコシステムをプライムビデオの視聴だけでなく幅広く活用していて、スマートホームの操作をAlexaで行っているなら、旧型のテレビを最新機能でスマート化するためにRoku Streaming Stick (HD)より5ドル余分に出す価値はあるかもしれない。間違いなく有力なストリーミングスティックではあるが、40ドル未満の最良の選択肢とまでは言いきれない。


本稿はCNN Underscoredのヘンリー・T・ケイシー記者による製品レビュー記事です。

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