【びっくりドンキー】あの巨大な木のメニュー、なぜ減少?「寂しい」「まだ残ってた」SNSで話題の真相を聞いた

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ハンバーグレストランチェーン「びっくりドンキー」で、これまで多くの来店客に大きなインパクトを与えてきた観音開き式の巨大な木製メニュー。この特徴的なアイテムについて、近年、SNSでは「びくドン行ったら、木のメニューじゃなくなってた」「タッチパネルに変わってた」といった報告が相次いでいます。

北海道に本社を置き、45都道府県に約350店舗を展開するびっくりドンキー。1968年に前身となる「ハンバーガーとサラダの店・べる」を岩手県盛岡市に創業して以来、オリジナリティ溢れるメニューに数多くのファンがついています。

そんな同チェーンを象徴するアイテムの一つといえば、前述の木製メニュー。店員さんがテーブルにガバッと広げた時の「でかい!」という驚きと、非日常的なワクワク感は、ほかのファミレスチェーンではなかなか味わえません。

しかし、近年はタッチパネルでメニューの確認と注文が同時にできる“テーブルトップオーダー”の導入店舗が増えているようで、SNSでは「利便性が高まった」という評判と共に、「木のメニューはなくなっちゃうの?」「寂しい」といった反応も見られます。

あの木製メニューは、今後どうなっていくのでしょうか。びっくりドンキーチェーンの本部である株式会社アレフに聞きました。

「ビックリメニュー」が原型。重さは約2.4kg

──あの木製メニューは、いつ頃、どのように登場したのでしょうか?

初期の詳細な経緯や理由についての明確な記録は残っておりませんが、1978年7月に、現在の木製メニューの原型となる「ビックリメニュー」を初めて導入したという記録がございます。

当時はまだ「びっくりドンキー」ブランドの誕生前で、「ハンバーグのベル」という店名で岩手県および福島県に5店舗を展開していた時期でした。この時に生まれたアイデアが、のちの木製メニューへと受け継がれております。

──木製メニューの大きさと重量を教えてください。

木製メニューを開いた状態の標準的なサイズは、横が約86センチ、縦が約65センチ、厚みが約1.7センチとなっており、重さは約2.4kgです。

木材を使用しておりますが、これまで、お客様や従業員がより持ちやすく、かつ安全で壊れにくいものになるよう、木の材質を見直すなど細かな改良を重ねてまいりました。

「注文時のプレッシャー」や「待ち時間」からの解放

──近年SNSで、木のメニューからテーブルトップオーダーに移行した店舗が「増えている」と話題になっています。

タッチパネルを最初に導入したのは、2020年5月の南池袋店(東京都豊島区)です。長年親しまれてきた木製メニューからの切り替えは、弊社にとっても本当に大きな決断でした。

しかし、これまでのスタイルにこだわりすぎるあまり、実はお客様に対して注文時のプレッシャーや待ち時間といった、無意識の使いづらさを感じさせてしまっていたのではないかという気づきがありました。

「お客様を注文時の余計なプレッシャーや待ち時間から解放し、ご自身の好きなタイミングで、より快適にお食事を楽しんでいただきたい」という店舗体験価値の向上への想いが、移行の大きなきっかけです。

当初は試行錯誤の中での導入でしたが、導入店舗ではお客様から大変ご好評をいただき、木製メニューを継続している店舗に比べて客数が増加するという非常に嬉しい成果に結びつきました。

この結果を受け、お客様の声を検証しながら1年間に10〜20店舗ずつのペースで慎重にテーブルトップオーダーの導入を進めてまいりました。初導入から6年が経過した現在では、約265店舗にまで導入が広がっております。

注文画面に残した“あの演出”

──木製メニューの演出が名物になっていたこともあり、テーブルトップオーダーへの切り替えは苦渋の決断だったのでは?

ご指摘の通り、ブランドのアイコンでもある木製メニューを変更することは、本当に大きな葛藤があり、苦渋の決断でした。しかし、お客様の利便性向上という視点で導入に踏み切った結果、お席に座られてから料理が届くまでの時間が圧倒的に早くなりました。

実際にお客様からも「店員さんを待たずに、自分のタイミングで注文できる」「トッピングやご飯の量の変更、追加オーダーが気兼ねなくしやすい」といった嬉しいお声が寄せられています。

その一方で、「やはり大きなメニューのほうが見やすく、みんなで一緒に選びやすい」「びっくりドンキーならではのドキドキ・ワクワクが減って寂しい」という、お馴染みのスタイルを愛してくださる大切なお声も届きました。

私たちが進めるDX(デジタル・トランスフォーメーション)は、あくまでも「お客様の心地よさや便利さ」のために行うものです。もし私たちの考える便利さと、お客様が本当に求めている便利さにズレがあるのであれば、それはすぐに柔軟に変えていくべきだと考えています。

そこで、みんなでメニューを囲む楽しさを損なわないよう、木製メニューと同様に一覧できる紙のブックメニューをタッチパネルの横に必ずセットで用意することにいたしました。

さらに、注文画面に人数を入力すると、画面上で“お馴染みの木の扉がパッと開いてメニューが現れる”といった、びっくりドンキーらしい遊び心のある演出も取り入れています。

形は変わっても、お客様にワクワクしていただきたいという気持ちは変わりません。これからもお客様の声を聴きながら、機能を少しずつ改善し、より良い店舗体験をつくってまいりたいと考えております。

木製メニュー、約75店舗で継続

──現在も木製メニューを使用している店舗は、どのくらい残っているのでしょうか?

現在は、約75店舗で木製メニューを継続して使用しております。各店舗の設備更新のタイミングや状況に応じて、段階的にテーブルトップオーダーの導入を進めているところです。

びっくりドンキーのブランドサイトにある店舗検索機能の「店内設備」にて、「自動精算機」のマークが付いていない店舗が、現在も木の扉メニューをご体験いただける店舗の目安となっております(フードコート型のポケットキッチン店舗等を除く)。

昔ながらの木製メニューが持つワクワク感や懐かしさと、テーブルトップオーダーがもたらす新しく快適な便利さ。お客様にはそのどちらの魅力も、ぜひそれぞれの店舗で楽しんでいただければ幸いです。

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