環境省が「特定外来生物」に指定していなくても、在来生物に深刻な被害をもたらしている害虫は多数存在します。
鹿児島県や宮崎県など、南日本を中心に被害が発生している蛾「キオビエダシャク」もその一つです。
木が丸坊主になるまで葉を食べ尽くす
鹿児島県の公式サイトによると、キオビエダシャクの成虫の開張(羽を広げた左右の長さ)は6cmほど。色は全体的に濃紺で、羽に黄色い帯の模様があります。
幼虫はシャクトリムシの形態で、体長5cmほど。独特な模様があり、主にオレンジ色、黒色、グレーです。
この蛾は、東南アジア一帯から日本にかけて広く分布しており、日本では主に奄美大島以南の南西諸島に自然分布しています。
またテレビ大分の報道によると、2000年頃に鹿児島などの九州本土で確認されて以降、北上するように目撃される地域が徐々に拡大。2025年には大分県佐伯市で大量に発生している様子が確認され、2026年には同県の大分市内でも多く目撃されるようになったといいます。
この虫が厄介なのは、年に数回発生し、「イヌマキ」や「ナギ」といった木の葉を食害する点です。幼虫が、木が丸坊主になるまで葉を食べ尽くし、被害に遭った木が枯死してしまうこともあります。
SNSでは、キオビエダシャクについて「庭で大繁殖。葉が無惨にも穴だらけに…」「玄関を開けたら飛んできた」「木に殺虫剤かけたら、幼虫がボトボト落ちてきた」など、身近な場所での目撃情報が相次いでいます。
キオビエダシャク、駆除する方法は?
キオビエダシャクによる被害を防ぐためには、どうしたらよいのでしょうか。鹿児島県は、イヌマキやナギを定期的に観察し、幼虫の早期発見や防除に努めることが重要だと呼びかけています。
木に少数の発生が確認できた場合は、その木を揺すり、落下した幼虫を捕殺する方法などがあります。
もし大発生した場合は、トレボン乳剤(4000倍希釈)やアディオン乳剤(4000~8000倍希釈)などの農薬の使用が有効です。薬剤を散布する際には、近隣に飛散しないよう、薬剤の使用方法や使用上の注意事項を遵守し、立地条件・気象条件などを十分勘案の上、安全かつ適正に実施しましょう。

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