「うるさい、フンが臭う」ムクドリ大群、なぜ“夕方の駅前”に集まる? その納得の理由に目から鱗

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駅前の街路樹や街中の電線などに大群でやってきて、けたたましい鳴き声をあげるムクドリ。

その様子は主に5月〜6月頃から秋や冬頃まで見られ、農業への影響だけでなく、鳴き声による騒音やフン害なども、地域住民や自治体にとっての悩みのタネとなっています。

千葉県流山市のムクドリ被害

全国屈指の人口増加率を誇る千葉県流山市。同市のシンボルともいえる流山おおたかの森駅前は美しく整備されています。

しかし、最近は夕方になるとムクドリが駅前の街路樹に集まり、道に落ちたフンによる悪臭が漂うこともあるため、市はフンの清掃などに取り組んでいます。

また、ムクドリが集まる時間帯は、帰路につく人々が大勢行き交う時間でもあります。上から落ちてくるかもしれないフンに警戒し、広がる枝葉の下を避けるように歩く人も多く目にします。

そんな光景は流山市に限らず、全国各地の駅前などで見られます。各地方自治体は毎年、ムクドリがとまる街路樹の剪定や“追い払い器具”の使用などさまざまな対策を講じていますが、その多くは一時的な効果にとどまっているのが現状です。

ムクドリはなぜ駅前に集まる?

各地で自治体とのいたちごっこが続いているムクドリですが、なぜ決まって夕方頃に、しかも人の多い駅前や街中などに集まりやすいのでしょうか。

神奈川県厚木市の公式サイトによれば、ムクドリは夕暮れになると集まる習性があり、夜間も明るく、カラスなどの天敵から身を隠せる場所をねぐらにすることを好むといいます。

本来は自然の中で生息していたムクドリですが、現代ではあえて人の多い街中をねぐらにすることで、天敵に襲われるリスクが低く、安心して休めるというわけです。

人とムクドリの共存を模索

なお、ムクドリを含め全ての野生鳥獣は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)により許可なく捕獲・駆除することが禁じられています。

ムクドリはもともと、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされており、バードウォッチング初心者にとって観察しやすい鳥としても知られています。

自治体の対策の中には、「人とムクドリの共存」を目指すという視点を取り入れているケースもあります。たとえば、千葉県の柏の葉キャンパス駅では、ムクドリを、歩行者が近くを通ることがない通りの高木に誘導するといった対策が講じられました。

人にとっては悩みの種でも、ムクドリにとっては「天敵から身を守れるオアシス」ともいえる駅前。共存の方法を模索しながら、住民の生活環境を守るための対策はこれからも続きそうです。

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