
この記事の要点
- CryptoQuantがBTC強気相場入りを宣言
- 米国現物ETFが純流入に転換、大口BTC担保融資も83%増
CryptoQuant「新たな強気サイクル開始」
オンチェーン分析企業CryptoQuant(クリプトクアント)は2026年10月13日、ビットコイン(BTC)市場が弱気相場を脱し、新たな強気相場の初期段階に入ったとする特別レポートを公表しました。
同社によると、取引所・マイニングプールを除くクジラ(大口保有者)のBTC保有量は303万BTCに達し、2025年11月21日以来の最高水準を記録しました。
米国の現物ビットコインETFも、2026年の年初来累計で売り越しから純流入へ転じており、クジラに続いてETF経由でも買い需要の回復が確認されています。
CryptoQuant創業者兼CEOのキ・ヨンジュ氏は、ビットコイン価格が365日移動平均線を回復したことを受け、「弱気相場は終了し、新たな強気サイクルが始まった」との見方を示しました。
Bitwise「仮想通貨に春の兆し」
指数90・ETF反転・融資83%増が示す強気
強気指数が90に到達、クジラ蓄積も加速
CryptoQuantが市場転換の根拠として挙げた「Bull Score Index(強気スコア指数)」は、10種類のオンチェーン・市場指標を組み合わせたもので、7月下旬の20(弱気)から9月26日には90(極めて強気)まで上昇しました。
90は2024年12月以来の最高水準にあたり、レポート公表時点でも指数は80を維持し、過去の相場で持続的な上昇を示してきた60の閾値を上回っています。
この間にBTC価格も7万3,000ドル(約1,150万円)から一時8万7,000ドル(約1,375万円)まで上昇し、大口保有者による蓄積も加速しました。
同レポートによると、クジラの過去30日間の残高増加ペースは2026年2月11日以来の速さに達し、2025年9月以降マイナス圏にあった保有量の1年間変化率もほぼゼロ付近まで回復しています。
米国BTC現物ETF、年初来で純流入に転換
クジラによる蓄積と並行して、2026年の大半で売り越しが続いていた米国のビットコイン現物ETFにも資金が戻り、BTC数量ベースの年初来累計はプラス2,300 BTCとなりました。
CryptoQuantによれば、7月上旬には累計流出がマイナス8万3,000 BTCまで拡大していたものの、そこから約3カ月で8万5,000 BTC以上の回復を記録したといいます。
金額ベースでも年初来累計はマイナス51億ドル(約8,050億円)からプラス15億ドル(約2,370億円)へ転じました。
ただし、2025年の同時期には約213,000 BTC、金額にして240億ドル(約3.8兆円)の純流入があったため、CryptoQuantは現在の回復規模が前年の水準には届いていないと説明しています。
大口BTC担保融資が前月比83%増
現物ETFへの資金流入に加え、ビットコインを担保とする融資市場でも大口投資家の活動が活発化しています。
CryptoQuantが引用した仮想通貨融資サービスCoinRabbit(コインラビット)のデータによると、1,000万ドル(約16億円)超のBTC担保融資を利用する層では、9月のUSDT借入総額が前月比83.3%増加し、平均融資額も33.5%拡大しました。
100万〜1,000万ドルの融資利用者層でも借入総額が21.2%増えた一方、10万〜100万ドルの層では47.3%、10万ドル未満の個人投資家層では17.2%減少しました。
個人投資家層では平均融資額が43.1%増加したものの、借入総額は減少しており、CryptoQuantは大口投資家が先行し、個人投資家の参加が遅れる強気相場初期の典型的なパターンだと分析しています。
| Bull Score Index | 80(9月26日に90) | 強気水準を維持 |
| クジラ保有量 | 303万BTC | 2025年11月以来最高 |
| クジラ保有量の1年変化率 | ほぼゼロ、365日移動平均線を上回る | マイナス圏から回復 |
| 米国現物ETF(2026年年初来) | +2,300BTC・+15億ドル | 純流入に転換 |
| CoinRabbit(1,000万ドル超) | 借入総額+83.3%・平均融資額+33.5% | 大口の借入拡大 |
| CoinRabbit(10万ドル未満) | 借入総額-17.2%・平均融資額+43.1% | 個人の借入総額は減少 |
「Q3に43%上昇」新たな強気相場入り
短期調整リスクも残存、8万ドルが下値目安に
強気相場への移行を示す指標が増えるなか、CryptoQuantは9月29日に公表した市場レポートで、利益確定売りの拡大と買い需要の鈍化を報告し、短期的な価格調整の可能性を指摘していました。
同レポートでは、9月22日の利益確定量が2026年最大の2万5,700 BTCに達し、現物需要も過去30日間で17万BTCのマイナスとなったことが報告されています。
10月13日の特別レポートでは、強気相場への移行という見方を示しながらも短期調整の可能性を認め、365日移動平均線の約8万ドル(約1,260万円)と200日移動平均線の約7万1,000ドル(約1,120万円)を下値支持線として挙げました。
CryptoQuantは、短期的な価格調整の可能性を認めつつも、クジラの蓄積再開やETFへの資金流入の回復を踏まえ、市場全体では弱気相場から強気相場への転換が進んでいると分析しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.84 円)
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Source:CryptoQuantレポート
サムネイル:AIによる生成画像

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