米民主党のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(36)がInstagramで、自身の卵子凍結のプロセスを公開し、話題になっている。
これまでに、卵子凍結という選択肢や費用などについて8つの動画を投稿し、「経験を共有することで、他の誰かの助けになり、女性の身体についての話題を隠すのでなくオープンに語れるようになれば」と語っている。
発信は大きな話題に。誤情報や偏見解くきっかけにも
卵子凍結とは、将来の妊娠・体外受精に備えて、若いうちに自身の卵子を採取し、凍結保存しておく技術。女性の健康へのリスクなども指摘されている一方、年齢を重ねたときにおいても、妊娠する確率を少しでも高めておく手段として近年日本でも注目されている。
オカシオ=コルテスさんは動画の中で、卵子凍結のプロセスとして、お腹に自己注射する様子なども写して投稿。ストーリーでは、フォロワーからの質問を受け付け、一つひとつ丁寧に答えた。
Instagramで972万人のフォロワーがいるオカシオ=コルテスさんの発信の影響は大きく、一連の卵子凍結に関する発信は、各米メディアでも広く取り上げられている。
卵子凍結をめぐっては誤情報や偏見も多く、アメリカのニュース番組などでは産婦人科医や専門家にインタビューするなど、卵子凍結に関して正しい知識を学ぶきっかけにもなっている。
オカシオ=コルテスさんは29歳の時、米国史上最年少として下院中間選挙(2018年)で当選。それまではウェイターやバーテンダーとして働いていた。
Instagramでは卵子凍結の費用に関しても、「8年前はダウンタウン・マンハッタンでウェイターとして働いていた。ウェイターとしての給料では、卵子凍結は選択肢にも上らなかった」と語り、「中古車と同じくらい」の費用がかかる卵子凍結のために、周りの友人たちと違って家も購入せず貯金に充てたと語った。
多くの国会議員が富裕層のエリート出身である一方で、オカシオ=コルテスさんは自身を「労働者階級出身」と表現する。
父親が10代の頃に他界。母親は家族を支えるためにスクールバス運転手や清掃員として働いたという。
議員になってからも貯金を続けてやっと実現した卵子凍結をめぐっては、アメリカの医療制度で行うには、「多くの人にとって金銭面でのハードルが高すぎる」という点も指摘した。
2028年米大統領選への出馬「可能性は排除していない」

Pawel Kaminski via Getty Images
オカシオ=コルテスさんは8月9日、米ABCニュースの単独インタビューで、2028年の大統領選挙への出馬の可能性について問われ、「可能性は排除していない」と回答。「11月に行われる中間選挙で勝つことに今は集中している」と話した。
卵子凍結に踏み切った決断との関連性などは明言しなかったが、トランプ政権下の政治情勢やリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に関わる政策に関連して、発信することを決めたと述べた。
「トランプ政権が全国の女性に対し、中絶の権利から妊娠まで、性と生殖に関する健康のための医療を拒否しているような政治環境において、私たちリーダー(政治家)がこうした話題について話し、プロセスを共有し、特に全国の働く女性にとって『当たり前のこと』として受け入れてもらうことが重要だと考えています」

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