2階建ての家ほどの巨大クラゲに幼魚の群れが身を寄せていた

7 時間前 1

これまで知られていたのは「深海で1匹」だけ

南極の海で、水面近くを漂っているところを撮られたダイオウクラゲです。撮影した人は、クラゲなのか茶色い海藻なのか確かではないと書き添えています。南極の海で、水面近くを漂っているところを撮られたダイオウクラゲです。撮影した人は、クラゲなのか茶色い海藻なのか確かではないと書き添えています。Credit: Tim / iNaturalist(CC BY 4.0)

ダイオウクラゲは世界の広い海にすむと考えられていますが、その暮らしぶりはほとんど分かっていません。

それでも、このクラゲに魚が付き添う姿は、これまでに何度か記録されてきました。

ただし、その魚はすべて同じ1種で、アシロ目(もく)という仲間の魚(学名:Thalassobathia pelagica)でした。

記録された場所も、北大西洋のアゾレス諸島の北の沖や、カリフォルニア湾、メキシコ湾など、北半球ばかりでした。

たとえばカリフォルニア湾では、水深1300mの海で、大人の魚が1匹だけクラゲに付いていました。

メキシコ湾の記録も水深約1000mで、やはり大人の魚が1匹という組み合わせでした。

この魚はクラゲに付いた寄生虫を食べることが報告されており、互いに得をする関係だと考えられています。

船の研究室で、中層にすむハダカイワシやムネエソなどの魚、エビ、イカ、ウナギの仲間を種類ごとにトレーに分けたところです。南半球のダイオウクラゲの記録は、多くが網に偶然かかった個体にもとづいています。船の研究室で、中層にすむハダカイワシやムネエソなどの魚、エビ、イカ、ウナギの仲間を種類ごとにトレーに分けたところです。南半球のダイオウクラゲの記録は、多くが網に偶然かかった個体にもとづいています。Credit: NOAA Photo Library / Wikimedia Commons(Public domain)

一方、南大西洋や南極の海でもダイオウクラゲは見つかっていますが、魚が付いていたという記録はありませんでした。

南極の海では体長4mに達する個体も撮影されていますが、やはり魚は付いていませんでした。

ただ、気になる記録が1つだけありました。

1973年の報告によると、北大西洋で、ダイオウクラゲと「ある魚」が同じ網に一緒にかかっていたのです。

当時の研究者たちは、この2種の間に何らかの関わりがあるのではないかと考えました。

しかし、深海で両者が一緒にいる姿は、これまで記録されていませんでした。

ダイオウクラゲと魚の関係は、北半球の深い海で見つかった、わずかな記録から知られているだけだったのです。

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