26歳の米インフルエンサーががんで死去。診断されてから闘病の発信をSNSで続けてきた

2 ヶ月前 14

TikTokやInstagramで、自身のがん治療について発信し、病気や患者に対するステレオタイプに一石を投じてきたアメリカ在住のシドニー・タウルさんが8月5日、26歳で亡くなった。

タウルさんの家族は死去を伝えるTikTokとInstagramの投稿で「いつまでも輝き続ける太陽の光のような存在でした」「シドニー、私たちはこれからもずっとあなたを心から愛しています。あなたの懸命の闘いを、とても誇りに思います。愛しています」とつづっている。

23歳で胆管がんと診断される

タウルさんはダートマス大学を卒業後、ロサンゼルスでマーケティングの仕事をしていた時に腹部にしこりと激しい痛みを感じて救急治療を受けた。

最初はヘルニアと診断されたものの、23歳だった2023年に胆管がんであることが判明した。胆管がんは肝臓で作られた消化液・胆汁の通り道である胆管に発生するがんだ。

タウルさんは診断後、自撮りやダンス動画を載せていたSNSに、ステージ4のがんと闘う自身の経験を記録した動画を投稿するようになった。

その後、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターで治療を受けるため、ニューヨークへ移住。

TikTokのフォロワーは110万人、Instagramは21万4000人を超え、がんについて発信するインフルエンサー「CancerTok(キャンサー・トック)」の一人として投稿を続けた。

投稿では化学療法や免疫療法に加えて、スペインへの1人旅など、20代の若者として普通の生活を続けようとする自身の姿も伝えた。

2026年5月には、がん患者支援団体「The Chemo Club」と手術を受けた女性のための水着ブランド「Post Swim」がコラボした、マイアミ・スイム・ウィークのランウェイショーにモデルとして出演した。

タウルさんはSNSでの発信について「(がんや自分の健康に)光を当てているということが、特に体調が悪い時や良いニュースがあった時などに投稿を続ける励みになっています」と2024年のNBC・Todayのインタビューに説明。

「発信することで、つらい状況にある人たちが自分はひとりじゃない、こんなに大変なことを経験しているのは自分だけじゃないんだと感じられる助けになっていると感じています」とも語った。

しかし、SNSで誹謗中傷の被害を受けることもあった。ニューヨークタイムズは2025年の記事で、タウルさんが同情やお金儲けのために病気を利用していると考える人や、がんのふりをしていると主張する人たちがReddit上に一定数存在すると指摘した。

これに対し、タウルさんの主治医であるガッサン・アブ・アルファ医師は「年齢にかかわらず言えることではありますが、治療を続けているシドニーのような若い患者が元気そうに見えることはあります。しかしそれが、非常に深刻な病気とともに生きているという事実を変えるわけではありません」と同メディアに述べている。

3年前の診断から前向きな姿勢を貫いてきたタウルさんだったが、2026年5月に、医師から終末期ケアを始めるよう勧められたため転院を決めたと明らかにした。

この時の投稿で、タウルさんは「まだあきらめる段階ではありません」と語っていた。

兄のオースティンさんは、亡くなる前日の8月4日の投稿で、タウルさんがホスピスケアに移ったことをTikTokで明らかにしていた。また死去を伝える投稿で、「最高の妹だった」とつづり、支えてくれたフォロワーへの感謝も伝えた。

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