(CNN) イエメンの親イラン武装組織フーシが10日、サウジアラビア首都リヤドのキング・ハリド国際空港をミサイルで攻撃し、少なくとも12人が死亡した。過去10年あまりで最悪の死者数を出した国内攻撃を受け、サウジがどう対応するのかをめぐってさまざまな疑問が浮上している。
サウジは先週、フーシと戦うイエメン政府軍を支援するため大規模な攻勢を開始したが、フーシは後退するどころかサウジに対する攻撃を激化させた。フーシはイランが米国との紛争で用いてきた戦術にならい、サウジの重要インフラを標的として世界経済にも打撃を与える攻撃の激化を宣言している。
10年にわたって続いたサウジとフーシとの戦闘は世界最悪の人道危機を引き起こした。フーシはこのことに長年不満を募らせてきたが、最近の攻撃の激化は、イランと米国の紛争の延長線上にあるとの見方が強まっている。
サウジのムハンマド皇太子と弟のハリド・ビン・サルマン国防相は軍事力や協議を通じて11年間にわたりフーシの進撃を食い止めようとしてきたが、現在の選択肢は限られている。国境を接したイエメンではフーシが勢力を拡大し、主要都市の支配を固める一方、人口密集地のタイズなど、ほかの都市の制圧も目指している。
これまでのところ、サウジは主にイエメンの反フーシ連合軍に航空支援を提供する役割を担うにとどめ、自国の地上部隊の大規模な派遣は控えている。だが、10日のリヤドへの攻撃を受け、こうした自制が維持されるかは不透明だ。
大規模なサウジ軍をイエメンに派遣すれば、険しい地形の中での過酷な地上戦に巻き込まれることになる。戦費もかさむうえ、ムハンマド皇太子が慎重に築き上げようとしている、安定した投資先であり、世界的な観光拠点というサウジのイメージを損なうことにもなる。
ミサイル能力の向上
20年ほど前のフーシは小規模な宗教復興運動にすぎなかった。ところがイランの支援を受け、弾道ミサイルを保有し、遠く離れたイスラエルのテルアビブをも攻撃できる強力な戦闘組織へと変貌(へんぼう)した。
イエメン政府は、フーシがイランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」の専門家と協力し、ミサイルをより効果的な兵器に改造していると主張する。

6 時間前
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